2019年11月30日土曜日

「コーチング」ビジネスが“うさんくさい”といわれる理由


 コーチングという言葉は、かなり広い意味で使われており、読者の中にはどんな職業なのかイマイチ分かりづらいという人もいるだろう。コーチングの定義について齊藤氏は次のように解説する。
「コーチングとは、端的にいえばコミュニケーション全般の技術をコーチする職業のことです。相手との円滑なコミュニケーションを通じて、個人や組織の目標達成を図ることを狙いとしています。心理学の知識なども必要となるため、カウンセラーに近い存在と思っていいでしょう」
 インターネットでコーチングの料金を調べてみると、相場は1時間1万~1万5000円程度だが、中には10万円近いところも。ジャンルは「ビジネスコーチ」「ライフコーチ」など多岐にわたり、講座の形式も個別(パーソナル)と集団(セミナー)がある。
 また齊藤氏によれば、コーチのタイプは、大きく3つに分類できるという。その3つとは「スキル系」「感情系」「勧誘系」だ。
「『スキル系』というのは、英会話教室や予備校などと同じように、コーチが淡々とコミュニケーションの仕方を教えていくオーソドックスな形式です。『感情系』というのは、最近こそほとんど見かけませんが、たとえば、まずコーチが参加者に罵詈雑言を浴びせて号泣させます。その後、参加者が自分の弱さや甘えを認めて克服できたら一転して、『やっぱり君は優秀だ!』と褒めたたえるという講座の形式です。散々それまでののしられていたコーチから『OK』をもらえたときのうれしさは格別で、まるで自分が世界の中心にいるような気持ちにさせてくれるそうです」
「コーチング」ビジネスが“うさんくさい”といわれる理由
>>続きはこちら