思い出しただけでブルーになる「玉子の時間」
スッチー時代の辛い仕事といって真っ先に思い出すのが「玉子」。そう、玉子よ!! 退職した今でも「たまご」という言葉を耳にしただけで、ゾゾゾッとしてしまうくらいのトラウマレベルの出来事があったのよ。
ある日のフライト。ついに私にもまわってきたわけよ、後輩いびりで有名なM先輩とのフライトが。前の晩は寝付けないくらいに滅入ってしまい、周囲からの「がんばって」エールが余計と物悲しいかった。「でも仕方ないわ、お仕事だもの」と、泣く泣くフライトに向かったわけ。
M先輩の一挙手一投足に気を配り、ビクビク。何かと細かいことは言ってくるけれど、そんなの"へ"でもないわ。これから訪れる魔の"玉子の時間"。そこにM先輩が立ち会うなんて……考えただけで全身汗ぐっしょりよ。
でも神様ってば無情。ついにやってきた玉子の時間。……とういか、読者の皆さんはそろそろ「玉子の時間」ってなんなんだよ! とイライラする頃かしら。そう、玉子の時間とは、ファーストクラスの朝食サービスの時間帯のこと。「ファーストクラスだもの、優雅な雰囲気の中でエレガントにCAがサービス」なんていうのは表側だけ!! 裏方のギャレーは戦場さながらで、凄まじいったらありゃしない。
性域なきモザイク改革 スッチー独身寮.com [DVD]
朝食前には、お客様1人ひとりから玉子料理のオーダーをとる。「オムレツ」「スクランブルエッグ」「目玉焼き」「ゆで玉子」と、好みのメニューを選んでもらう。スクランブルエッグは半調理されたものをオーブンで焼いて、途中で混ぜて仕上げる、目玉焼きはホットプレートを準備して油を引き、片面焼きか両面焼きかのリクエストに沿ってつくる。そして、それらと同時進行でゆで玉子づくり。電気ポットに生卵を入れて茹で、その合間合間でタイミングを見計らいながらお客様にサーブもしなければいけない。それはそれは大変な時間なのよ。
...Read more >>
http://journal.mycom.co.jp/series/cabinattendant/002/index.html
─情報元:ライフ | マイコミジャーナルサイト様─