2012年1月12日木曜日

とある底辺高校のオタク部(仮)に見る、スクールカースト最下層の生徒

1)首都圏郊外のある高校の文化祭に行った。その高校は県下で偏差値が最低だった。正直、私は「怖いもの見たさ」で行ったのだ。案の定、ヤンキー風の生徒が沢山いた。しかし私はここで重大な発見をした。教育困難校の生徒全員がヤンキーではないということだ。

2)偏差値が県下最低の普通科高校。そこにいたのはヤンキーだけではなかった。「学力は低く、しかも大人しい」という、スクールカーストの最底辺の生徒が存在した。彼らはヤンキー生徒と比較して、校内ではすべての面で劣っているという扱いを受けていた。

見捨てられた高校生たち―公立「底辺校」の実態 

3)「学力も低く、ヤンキーにもなれない」生徒の居場所を、私はその高校の文化祭で発見した。文芸部だった。文芸部と言っても、アニメやゲーム、ラノベなど、サブカルチャー全般を扱う、いわゆるオタクサークルだった。ここが、彼らのオアシスになっていたのだ。

4)「オタク部(仮)」の生徒の行動で、象徴的かつ私を極度に驚かせた反応があった。彼らは自作のラノベを展示していたが、私が手にとって開こうとすると駆け寄ってきて本を取り上げ、「読まないでください!」というのだ。彼女らは、来場者のために文化祭に参加していたのではなかった。

5)彼ら彼女らは、ヤンキー高校の自分たちの居場所、オアシスとしてのオタク部を確保することで、文化祭の喧騒での生き残りを図っていたのだ。そのキモい部屋にいれば、ヤンキー生徒には攻撃されない。私は彼らの居場所の招かれざる闖入者だったのだ。

...Read more >>
http://blogos.com/article/28836/
─情報元:(山内太地) - BLOGOS(ブロゴス)サイト様─