2012年3月13日火曜日

厚労省 ミス連発のダメ医師に大甘処分

<1日研修受ければチャラ>
厚生労働省は5日、医道審議会の答申を受け、医師と歯科医師計38人の行政処分を発表した。
最も重い「免許取り消し」は過去最多の6人。何をしたかというと、泥酔した女性を襲った集団準強姦未遂(2人)、診療中の女児3人の裸を盗撮した強制わいせつ(1人)、準強制わいせつ(2人)、診療報酬を不正請求した詐欺(1人)だ。すでに全員が有罪判決を受けている。

悪質な犯罪者の医師免許取り消しは当然だが、一方で耳を疑うような“大甘”処分もあった。三重県四日市市の「塩井産婦人科」の塩井澄夫医師(71)は、1998年からの3年間に4件の重大なミスを繰り返した。麻酔薬の投与ミスで出産後の母親が死亡、3時間半にわたり妊婦を放置し死産、処置の遅れで新生児が脳性まひ(2件)。いずれも初歩的な診察ミスと技術不足が原因で、民事裁判では自ら落ち度を認めている。
しかしなぜか、処分は最も軽い「戒告」。厚労省医事課に理由を尋ねると、「医道審議会の決定です。どんな審査内容かは公開できません」と取り付く島もない。
「戒告」となった医師は、1日研修を受ければチャラ。ミス連発の危険な“リピーター医師”も、たった1日で現場復帰できるのだから、驚きを通り越して恐ろしい。
塩井医師に妻を放置され、赤子が死産した若林一道さん(53)は憤る。

「厚労省は国民の命を守る気があるのでしょうか。ミスを繰り返す医師には迅速な厳しい処分が必要なのに、7年以上かけた揚げ句これでは、納得できません。強姦などの重大な犯罪を犯した者以外は、技術が未熟で患者を次々死なせても、医師を続けてよいと言っているようなものです」

医療ジャーナリストの油井香代子氏は、医道審議会の委員(10人)に問題があると指摘する。
「日本医師会と歯科医師会の会長もメンバー。彼らは仲間意識が強く、悪い医者でも守ろうとする。特に産婦人科医や小児科医は不足しているので、重い処分を下すと、なり手がさらに減ると思っているのでしょう。メンバーから医師を減らし、患者や被害者など国民の代弁者となる人を入れない限り、大甘処分は続きます」

塩井産婦人科医院は現在、診療をしていないというが、第2、第3の塩井医師が誕生するのも、時間の問題か。

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http://news.livedoor.com/article/detail/6355993/
─情報元:ゲンダイネットサイト様─