2012年6月27日水曜日

「iOS 6」で変わること/シャープ夏モデルの進化点/細分化が進むLTE定額サービス


6月11日から22日は、AppleやMicrosoftといったプラットフォーム事業者の発表が相次いだ2週間だった。日本メーカーの活躍という点では、シャープの夏モデルや、それらの端末に搭載される「Feel UX」に注目が集まった。また、20日にはドコモがXi向けの新たなパケット定額プランを導入することを明らかにしている。今回の連載では、AppleのWWDC、シャープの夏モデル発表会、ドコモの新料金プランを取り上げ、それぞれの内容を紹介するとともに、ユーザーや業界にとってどのような意味があるのかを読み解いていきたい。



●「iOS 6」発表、FaceTimeの携帯網対応やPassbookは次期iPhoneへの布石?

Appleは、6月11日(現地時間)に開発者向けイベントのWWDCを米国・カリフォルニア州のサンフランシスコで開催した。キーノートスピーチには同社のティム・クックCEOをはじめとする幹部が登壇。MacBook Air/Proの新ラインアップや、Mac OS Xの新バージョン「Moutain Lion」に加え、秋に正式版が登場する「iOS 6」を披露した。モバイルという観点の連載であるため、ここではiOS 6に焦点を当てていきたい。

iOS 6には「200を超える機能が搭載される」(Senior Vice President、iOS Software、Scott Forstall氏)という。約1年ぶりとなるメジャーアップデートだけあって、内容は多岐にわたる。大幅に刷新される機能も少なくない。その中でも、ユーザーに対して最も大きな影響を与えそうなのが、マップの刷新だ。iPhone、iPadユーザーには、現在、GoogleのGoogle マップをベースにした「マップ」というアプリが内蔵されている。ただし、このマップはOSに組み込まれたもので、アップデートは個別に行われてこなかった。iPhone登場時からの変化も驚くほど少ない。このマップが、iOS 6で全面的にリニューアルされる。

地図のデータはベクター形式になり、斜めからの表示に対応。3Dボタンを押すと、立体的になり位置関係がよりつかみやすくなる。データベースの数は「1億を超える」(Forstall氏)といい、Yelpと連携。「ターン・バイ・ターン」のナビ機能を搭載し、匿名の情報をベースにした渋滞情報を表示することもできる。マップの刷新は「日本も含まれる」(Apple関係者)ため、既存のユーザーも注目しておいた方がよさそうだ。ただ、メリットばかりではない可能性がある点には注意したい。まず、データベースが変わってしまうと、今まで表示されていた情報が検索できなくなるおそれがある。従来対応していたストリートビューも、iOS 6ではなくなってしまう。地図関連の機能は、ネット企業のGoogleですら、コツコツと地道に改善を図ってきている。例えば、Androidのマップで店舗内情報を表示する「インドアグーグルマップ」は、建物の権利者と1件ずつ交渉した結果生まれたものだ。先進的なiOSだが、ことマップに関してはフォロワーの立場でもある。新しいマップアプリでこの差をどの程度埋められるのか。Appleのお手並みを拝見といったところだ。

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