日本の名司会者と言えば、タモリこと森田一義さんが挙げられると思います。『ミュージックステーション』、『笑っていいとも』などで有名なタモリさんは、テレフォンショッキングなどでも見られるように初対面の人と一対一で会話することも多いですが、上手く相手を引き出しているように見受けられます。では、どのようにタモリさんは初対面の人とも上手く会話をしているのでしょうか。
■タモリはいつでも聞き上手
タモリさんの会話を見ているとわかるように、彼は聞き役に回って、相手にたくさん話をさせます。そのため、タモリさんは会話の中で「ラク」な立場を保ち、誰とでも気楽な会話が出来るのです。
■聞き上手になるためには
では、タモリさんはどのようにして聞き役に回っているのでしょうか。そこでタモリさんが使っているのが「ストックスピール」というテクニック。これはコールドリーディングのテクニックの一つですが、誰にでもあてはまるようなことを言って、相手の心を読んでいるように思わせる方法です。会話の中では、相手がすでに経験したことや考えていて話しやすいことをとりあげることで、相手が話しやすくなるのです。
例えば、こんな質問をタモリさんはしています。
「本当に悪人にはなれない人だよね?」
「自分に対して厳しすぎるところあるよね?」
「明るいけど、ひとりだと落ち込むでしょ?」
■ストックスピールが上手くいかない時には
ストックスピールで会話をしていても上手くいかない時もあるでしょう。そんな時は、「ズームアウト」と「ズームイン」を使ってみます。どちらもコールドリーディングで使われる話法ですが、相手の考えていることを会話をつなげたり、絞り込んだりするときに用いる方法です。
例えば、「恋愛している?」との質問に対して、「いいえ」と答えられた場合、ズームアウトでは、「中学時代は?」と一歩引いて、会話をつなげ、ズームインでは、「好きな人じゃなくて、食べ物は?」と相手の考えていることを絞り込んでいきます。話題の焦点をずらすことで、相手のツボを探ることが出来るのです。
タモリさんが日本の名司会者たるにはこうした理由があったようです。皆さんも会話の中で聞き役に回るときにはこれらの手法を試してみてはいかがでしょうか。
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20120816/B_chive_why-do-you-become-a-good-listener.html
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