2013年7月22日月曜日

選挙特番はやはりテレ東x池上彰の圧勝だった。

今回は「テレ東x池上彰の圧勝だった」て書きたくないすよ。 他局からも素晴らしい特番が出てきてほしい。知的好奇心を刺激しまくる素晴らしい選挙特番が。

などと戦前言っていたのですが、結局こういうタイトルになってしましました。それは残念なことではありますが、しょうがない。
今回も池上彰さんの選挙特番は面白かった。知的エンターテイメントというのはこういうものだな、と関心します。

今回のテレ東の選挙特番は、主に当選者の支持母体を明確にするという狙いで番組を作っていました。候補者それぞれがいろんな利害を代表して国政の場に立っていて、国民それぞれにも利害がある。政治は元々有限の資源や予算をどう配分するかを決める場所でもあるので、この説明は非常に理にかなっていると思いますね。

組織票はかつてより弱体化しているはずなのに、そうした組織票で当選する人が多数いるというのは、どういうことかも暗に示しているでしょう(投票率)。

中継での質問も相変わらず切れ味が鋭い。
いきなり番組冒頭で、維新の会の比例で出馬のアントニオ猪木氏に対して、自ら客寄せパンダであることを自白させるように仕向けるのはさすが。これに頼らざるをえない維新は苦しかったんだな。。

最もツイート数が伸びた瞬間は宗教特集のコーナー。
テレビジンでのツイート数はこんな感じ。同じ選挙の特番を各局放送しているはずなのに。

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ここでは公明期待の新人候補者、佐々木さやか氏をピックアップ。支持者(信者)の友人からの票をF票と呼ぶことや、ここが番組のハイライトだったかもしれないが、公明支持者の「投票集めると功徳を得られる」発言を流すなど、なかなかに突っ込んでいます。

新人候補者の佐々木さやか氏は池上さんとの中継でのやり取り中、ずっと顔が固くかなり警戒しているように見えました。弁護士である佐々木氏に政教分離についても聞いています。テンプレ通りの回答ですが、こういうことをちゃんと聞いて、そこにメディアの目が(あるいは国民の目が)見ているんだと示して牽制するのは非常に大事なことですね。権力の監視力としてもメディアの役割を心得ていますね。

それにしても功徳を積む発言に対して、佐々木氏の回答は「支持団体の運営についてはコメントする立場にない」との回答を引き出したあと、「ご自分も創価学会員ですよね」、→「そうです」→「ということはお仲間が応援してくれてるってことですよね」
この流れで十分、「支持団体の運営についてはコメントする立場にない」発言が無効化させていますね。大したもんです。相手は新人議員とはいえ、弁護士なのに。

あとこの辺の番組の構成の仕方も上手いよなあ。


テレ東番組が候補者つけた一言キャッチフレーズが結構面白い。公明党の佐々木さやか候補のキャッチフレーズは「創価学会のエリート」。と思ったら、「創価学会が嫌い」という自民の古川俊治候補の中継へ。

あと公明党の井上幹事長に対しても、「自民党へのブレーキ」発言と配慮した発言を両方引き出してダブルバインドを上手くついていたし、ああいうやり取りは自公の微妙な距離感を感じさせる。本当にブレーキとなれるのかどうかも。

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─情報元:(杉本穂高 / Hotaka Sugimoto) - BLOGOS(ブロゴス)サイト様─