2013年9月18日水曜日

孫社長はアップルを見捨てた!!? 新型iPhone登場に「ソフトバンクだけが盛り上がらない」理由

iPhone 5S/5Cの発売にあたり、ソフトバンクの動きがどうもおかしい。例年駆けつけていたサンフランシスコでのiPhoneの発表会に、今回は孫正義社長は出席しなかった。さらに、価格や料金プランの発表は13日の予約受付開始時に間に合わず、価格を明らかにせずに予約を受け付けるという暴挙に出た。また、孫氏のツイッターは8月30日を最後に更新されておらず、今回の新型iPhoneに関する言及も一切無いという状態だ。一体ソフトバンクに何が起きているのだろうか。

iPhone 5S/5CのLTEの接続状況についてはソフトバンクが1人負けになるだろう、と言われている。というのも、今回の新型iPhoneで重要なポイントとなるのが「プラチナバンドのLTE」への対応。その対応に最大の遅れをとりそうなのがソフトバンクなのだ。プラチナバンドとは700MHz~900MHzの周波数の電波のことを言い、障害物を回り込む性質から、つながりやすいと言われている。現在、ドコモとauはそれぞれ800MHz帯でのLTE基地局を設立している。一方、ソフトバンクは割り当てられている900MHz帯を3G用に使用しており、LTEのサービス開始は2014年度にずれ込む見込み。「つながりやすさナンバーワン」と喧伝していたソフトバンクが、他社に大きく水をあけられそうな雲行きなのだ。
また、冒頭で述べたように、ドコモの加藤社長、auの田中社長も出席した9月10日のアップルの発表会に孫社長だけは姿を見せなかった。ソフトバンクの宮川潤一専務は、Engadgetのインタビューで孫社長の欠席理由を尋ねられると、
「今回、殿(孫氏)は行ってないです。そういう仕事は君らがやってくれ、俺は世界を見ていて忙しいと言うんですよ」
と発言。真意は不明だが、孫社長はもうiPhoneに興味を失っているとも取られかねないものだ。また、一部では、加藤社長や田中社長がアメリカに向かうと伝えられた孫社長は「相手がその程度なら宮内(謙副社長)で充分だ!」と言ったとも伝えられている。
加えて今回のiPhone 5S/5Cの価格発表の遅れだ。ソフトバンクはiPhone5S/5Cの予約受付開始から3時間あまりが経過した午後7時過ぎに発表を行った。また、後出しの発表だったにも関わらずほとんど他社と変わらない価格設定には、ネット上でも失望の声が出た。さらに、iPhone 5の発売時に実施した「テザリングオプションを利用しない場合はデータ通信使い放題」という条件を撤廃し、他社同様に7GBの容量制限を設けることも発表している。
日本ではドコモの参入により大きな注目を集めた新型iPhoneだが、米国のアナリストや投資家らは、新機能の物足りなさや価格面のインパクトの無さを指摘。11日の米株式市場ではアップルの株価はほぼ5カ月ぶりの大幅安を記録した。あれだけiPhoneをプッシュしていたソフトバンクがなぜか今回は勢いがないが、「国際的に見れば落ち目のiPhoneを、孫氏は早々と見限ったのではないか」という見方も一部では浮上している。かつて「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである」という名言を生み出した孫正義社長。“世界を見ていて忙しい”孫氏は、もう別のビジネスに向かって前進しているのかもしれない。

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