2013年11月29日金曜日

ついに若者がFacebook離れ?時代が再び動き始めたか

10月の決算発表会でFacebookの最高財務責任者David Ebersman氏は、米国の10代のユーザー数は安定的に推移しているとしながらも「若い10代のデイリーユーザーの減少を確認した」と語った。Facebookが10代のユーザー数の減少を認めたのは初めて。

同氏は、Facebookが米国の10代の若者の間に十分に浸透している状態は変わらず、若者のFacebook離れを示す十分なデータがないことを強調。若い10代のデイリーユーザー数の減少が確認されたことが「統計上どれだけ意味があるかは疑問」で、「10代に関する質問を非常に多くいただくので、この統計を共有することにしたまで」と10代のFacebook離れを取り上げたがる一部マスコミに釘をさした。 

FacebookのCEOのMark Zuckerberg氏は、7月の会見で「特に注意しているユーザー層は、米国の10代」とした上で、「10代のFacebook離れが進んでいるという憶測や記事をみかけるが、われわれのデータを見る限り、その傾向はない」と語っている。

Zuckerber氏が注目しているように、コミュニケーションサービスにとって最も気になるユーザー層は10代。流行に敏感な10代に受け入れられるコミュニケーションサービスの形が、やがて時間をおいて幅広い層に広がることが多いからだ。同氏も、親戚の中学生に各種サービスについて意見を求めることがあると語っている。

Facebookは、今回のデイリーユーザー数減少のデータを米国のローティーンに特有のデータだとしているが、調査会社globalwebindexによると、同様の傾向が世界的にみても確認できるという。

同調査会社によると、最も10代のユーザーの減少が大きいのはオランダで、今年4ー6月期から7ー9月期に10代のアクティブユーザー数が52%減少したとしている。マレーシアは45%減、フランスは44%減を記録。日本は12%減だった。ただ同社は、今回の調査結果にどれほど季節要因が関係しているのかは不明で、10ー12月期の結果がでるまでは、明確な傾向があるとの結論は出せないとしている。

もし本当に10代のFacebook離れが進んでいるのであれば、世界の10代は今、どのようなサービスを利用し始めたのだろうか。globalwebindexによると、1-3月期から7-9月期までで中国を除く世界各地で最も10代のアクティブユーザーが増えたのはWeChatだった。同期間中に1021%も伸びている。中国以外の地域のユーザーに対する質問にもかかわらず、中国のメッセージングアプリWeChatが伸びていることろが興味深い。

あとは、Twitter社の写真アプリVineが639%の伸び、Flickr、Skype、Facebookメッセンジャーなどのモバイルアプリもユーザー数を伸ばしている。

ただもちろんFacebookがソーシャルプラットフォームの王者であることには変わりはない。globalwebindexによると、世界の10代のアクティブユーザー数ランキングの首位は、PC版のFacebookで、10代のアクティブユーザーの56%がPCでFacebookを利用している。2位もFacebookで、こちらはモバイル版。3位はモバイル版YouTubeで、4位はPC版YouTube。5位はモバイル版Googleマップ、6位はTwitterと続く。気になるところでは、Instagramが11位、WhatsAppが12位、WeChatが23位、Lineが25位に入っている。

ただglobalwebindexの統計に中国は含まれていない。WeChatを運営するTencentによると、WeChatのアクティブユーザーは8億人を超えているという。globalwebindexの統計にもし中国を含むことができれば、WeChatがFacebookに追いつくほどの存在感を示すことになる。



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─情報元:湯川鶴章メルマガ ITの次に見える未来サイト様─