2013年12月7日土曜日

解明! 湿った耳垢とワキガの関係

風呂あがりのひとときは、爪を切ったり耳垢を掃除したり、ちょっとしたエチケット面のお手入れをするのに最適だ。爪はやわらかくなっていて切りやすいし、湯気で湿った耳垢は綿棒との相性も抜群。

…そういえば、耳垢というのは人により、乾燥タイプと湿ったタイプに分かれるらしい。それどころか、“耳垢が湿りがちな人は体臭が臭くなりやすい”なんて噂も聞いたことがある。これって本当なのだろうか? 新宿ライフクリニックの須田隆興先生に聞いてみた。

「これはずばり、あり得ます。湿り気があってやわらかい耳垢のことを、医学用語では『軟耳垢(なんじこう)』と呼ぶのですが、100%ではないものの、この軟耳垢の持ち主は腋臭症(ワキガのこと)などの症状をともないやすいとされています。医学的な根拠としては、軟耳垢にはアポクリン腺の分泌異常が関連しているためです」

アポクリン腺とは、ニオイの強い汗を出す汗腺のこと。主に脇の下や肛門周辺、外陰部などに集中しているものだと須田先生は解説する。腋臭症、つまりワキガの原因も、一般的にはこのアポクリン腺の分泌異常にある。

「耳垢というのは、耳のなかの皮やそれが角化したもの、さらに皮脂腺やアポクリン腺からの分泌物で形成される老廃物です。そのため、アポクリン腺の分泌量が多い体質の人は、通常より耳垢が湿ってやわらかいことが多いんです」

風呂あがりでもないのに耳垢が湿りがちだという人は、自覚はなくても腋臭症などの症状をともなっている可能性があるわけだ。

ただし、誤解してはいけないのは、「軟耳垢=腋臭症」とは限らないということ。軟耳垢はあくまでアポクリン腺の異常から見られる症状の一例にすぎない。心当たりがあったり、不安を覚える人は、耳垢をひとつのバロメーターに、医師の診察を受けてみてはいかがだろうか。

http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20131125-00033371-r25
─情報元:web R25サイト様─