2014年1月9日木曜日

ネット上にスマホの位置情報が自動的に記録されるのは便利? それとも恐怖?


Androidスマホが収集している位置情報をGoogleはどのように使っているのでしょうか? そのサービスの1つである「Google Location History」では自分の行動履歴が筒抜けになります。

 2013年はスマートフォンの普及が伸びた年でした。筆者もAndroidスマホとiPhoneを使い分けています。毎日、片時も手放せないといってもいいでしょう。
 ところで先日、Twitterで「Googleアカウントを持っている人は、ログインした上で『Google Location History』と検索してみましょう(参照リンク)」という投稿を見つけたので試してみたら……、思わずうなってしまいました。
 Androidスマホやタブレット端末を活用するには、Googleアカウントと関連付けることがほぼ必須の作業ともいえます。Google Location History(ロケーション履歴)をひとことで説明するならば「Android端末の移動履歴」といったところでしょうか。
 スマホの移動履歴は基本的に人の動きと一致します。つまり、ほぼ毎日、自分がどのように行動をしているのかがここに記録されています。もしもAndroid端末をお持ちでしたら、ご自身のアカウントがどのように記録されているのかチェックしてみましょう。

最初の感想は「便利かも!」

 このサービスを使って初めに浮かんだ感想は「便利だ!」でした。日記を書くことが苦手な筆者にとって、TwitterやFacebookに書き込むことが日記の代わりになっています。Google Location Historyのように足跡記録が自動的に残るのは面白いと思いました。
 この記録はAndroid端末の位置情報をプロットしているようで、筆者がAndroid端末を購入した日以降の位置情報が記録されていました。GPSをオンにすることはほとんどなかったのに記録が残っているということは、Wi-Fiの位置情報を記録しているのでしょう。そのため、急に位置がジャンプしていたり、細かな記録は残っていませんが、それでもいつ、どこにいたのかを把握するには十分な情報です。
Google Location HistoryGoogle Location Historyを見てみると……。香港LCCで1泊2日弾丸ツアー(参照記事)の移動履歴もきっちり残っていました

次の感想は「なぜこれがクラウドに?」

Android「匿名化された現在地データの収集をGoogleの位置情報サービスに許可します。一部のデータがお使いの端末に保存されることがあります。データ収集はアプリが起動していなくても行われることがあります」
 そんなふうに便利だと思ったのも数分程度。その次に浮かんだ感想はやっぱり「これは危険だ」です。
 そもそも位置情報が記録されてうれしいのは自分(本人)だけです。他人がこれを見る可能性があると考えると、恐ろしくて仕方がありません。それに「こんなふうに使われると思っていなかった」ということも気持ち悪さと不信につながります。
 Android端末で位置情報をオンにするとき、2つのオプションを設定します。1つは「GPS機能」の有効化、もう1つは「Wi-Fi/モバイル接続時の位置情報」の有効化です。後者をオンにすると、下記のような文言が表示されます。

匿名化された現在地データの収集をGoogleの位置情報サービスに許可します。一部のデータがお使いの端末に保存されることがあります。データ収集はアプリが起動していなくても行われることがあります
 この文言、具体的にGoogleにおいてどのような目的で使うのかよく分からないのが問題です。上記のGoogle Location Historyのように、かなりきれいに可視化されることが説明されていれば、不快感は少なかったでしょう。

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─情報元:Business Media 誠サイト様─