2014年3月10日月曜日

JPEG画像をさらに10%圧縮してページ表示を高速化する「mozjpeg」

既存の多くのデコーダーと互換性を保ちながら、従来よりもJPEG画像のファイルサイズを削減できるエンコーダーを開発する「mozjpeg」プロジェクトをFirefoxやThunderbirdなどを開発するMozillaが開始したことが発表されました。

Introducing the ‘mozjpeg’ Project | Mozilla Research
https://blog.mozilla.org/research/2014/03/05/introducing-the-mozjpeg-project/




JPEGは1992年頃から使用されている画像ファイル形式で、非常に長い間、ウェブ上で最もよく使用されている画像形式でした。そして、現在もウェブ上に存在する写真の多くはJPEG形式のものです。JPEG形式は元画像を変換して圧縮する割合に応じて、画質にある程度の劣化が発生するのですが、それゆえにウェブブラウザだけでなく多くのソフトウェアや画像表示端末などと広い互換性を持っています。

近年は多くのウェブサイト上でより多くの画像が表示されるようになってきており、ページを読み込む際のネットワークトラフィック(通信量・転送量)の大部分は画像が占めるようになっているとMozillaは指摘しています。そして、これらの画像サイズをより縮小できれば、現在よりも快適なウェブブラウジングが可能になる、ということでMozillaはこのプロジェクトを発足させたようです。

リリースされたmozjpegのバージョン1.0には「jpgcrush」という機能が搭載されており、これはLoren Merritt氏により書かれたPerlスクリプトで、JPEG画像のサイズを縮小するために使用されます。これは可逆圧縮でファイルサイズを減らすことが可能で、既存のJPEG画像を平均で2~10%程度圧縮できるとのこと。

なお、mozjpegの次の目標はTrellis quantizationを利用したエンコードの改善、となっています。



http://gigazine.net/news/20140306-mozjpeg/
─情報元:GIGAZINEサイト様─