様々な生き方があっていい。 子どもを産むこと、産まないこと。それは他人ではなく、自分が決めることだ。
先進国の都市生活者の間には、子どもを意図的に作らない夫婦(DINKSと呼ばれる)も多い。仕事や夫婦のライフスタイルを大切にするということだ。しかし、一方で「結婚して子どもを産んで」という生き方こそがすべてとする考えも根強い。とくに女性は、30歳を過ぎたあたりから「妊娠&出産」の話が周囲から聞こえてくる。
そんな様々な考え方があるからこそ、話題になっていることがある。子どもを、あえて持たない女性に対する投げかけだ。
今回は、Elite DailyやBuzzfeedでとりあげられ、アメリカで話題になっている子供を持たない女性が聞き飽きている10の言葉を、彼女たちの本音と共に紹介しよう。意識せずにこれらのコトバをかけていたら、要注意だ。
「子どもを持つって、人生で最高に幸せなことよ」
望んで子どもを持った人にとってはそうかもしれないが、その価値観が皆に当てはまる訳ではない。熱中できる仕事をしながら友達や恋人と楽しく過ごすことも、人生で最高に幸せなことに違いないのだから。
「責任がないって、羨ましいわ」
世の中に存在する責任は、子どもの責任だけではない。仕事の責任、大人としての責任、国民としての責任・・・。子どもがいないからといって、責任が無いというのは大きな勘違いだ。
「もうすぐ時間切れじゃない?」
こう言われて、嫌な思いをしない人はいないだろう。子どもが欲しくても望まれない人には大変な侮辱になるし、あえて生まない選択をしている人には全く意味の無い言葉だ。
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「いいお母さんになると思うんだけど……」
この言葉を言った本人は悪気が無く、褒めたつもりで言ったかもしれない。でも、言われた女性は自分の選択が批判されているように感じるだろう。そう言われるのはありがたいが、今すぐ子どもを生む予定は無いのだ。
「 いつか気が変わるよ」
この言葉も優しいようで、むしろ、子どもを持つよう急かしているように聞こえるだろう。子どもを持たない女性には、それなりの理由がある。彼女を知ったつもりになって無責任な言葉をかけることには、注意しよう。
「自由な時間が沢山あっていいわねぇ……」
子育てをするお母さんが忙しく、自分の時間を取れないのも分かるが、それも自分の選択。それに、「子どもがいない=やることがない」というのは全くの誤解だ。人は皆、時間の使い方が違う。それぞれ異なった人生を、必死に生きているのである。
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「私も朝寝坊できたらどんなにいいかしら!」
確かに、お母さんの朝は早い。大変かもしれないが、子どものいない女性に言うべきグチではない。彼女が朝寝坊しているとも限らないし、そうだとしてもそれは彼女が選んだ道。羨ましいのなら、朝寝坊できる生活を送れるよう、工夫することが先だ。
「 きっと寂しいでしょうね」
子どもの有無と寂しさは関係無い。子どもを持たない人は、その人の方法で毎日を充実させている。寂しさは子どもだけでなく、友達や恋人、そして自分自身でも克服できるものだ。
「将来自分を世話してくれる人がいないのって、心配じゃない?」
そもそも、子どもは親を介護するために生まれる訳ではないし、子どもが将来世話をしてくれる保証もない。この言葉は、子どものいない人生を歩もうとしている人にとって、意味の無いものだろう。
「私も、もう少し若いときはそう思っていたわ」
年上からの言葉はアドバイスでもあるが、時にはただのプレッシャーとなる。特に、妊娠・出産といったデリケートな話題だと尚更だ。その人に共感し、良い方向に導こうとしているつもりでも、このような言葉は避けるほうが良いかもしれない。
いかがだろう? 彼女たちは、こんな言葉はもう聞き飽きている。 子供を持つ持たないは、彼女自身が決めること。 幸せのカタチは十人十色なのだ。
http://tabi-labo.com/39867/withoutkids/
─情報元:TABI LABOサイト様─