2015年4月13日月曜日

「LEDよりも省エネで明るい」という次世代照明がなかなかブレイクしない理由

 ちょっと前、CCFL(冷陰極管)の照明を作っていらっしゃる方たちとお話をする機会があった。
 なんじゃそりゃと思う人も多いかもしれないが、「冷陰極管」とはボールペンの芯のように細くて軽いガラス管を用いた照明で、液晶モニターのバックライトをはじめ多くの産業機器に採用されている技術で40年来の歴史がある。
 それだけの蓄積のある技術なので当然、さまざまなイノベーションがなされ最近ではLED照明にも負けず劣らず省エネで低価格な「次世代照明」と呼ばれる製品まである。なにが次世代かというとLEDと比較して明らかに優位な部分もあるからだ。
 例えば、光の広がりだ。一方向に強い光を放つ発光ダイオードに比べると、CCFLはランプそのものが360度に光を放つためにムラのない明るさを生み出す。
 さらに、LEDに比べて低発熱だというのも特徴だ。昨年購入した国内大手メーカーのLED照明がわずか2カ月程度でつかなくなったことがある。メーカーの方にうかがったら、「精密機器なので熱で壊れることもある」と言われてなんだかモヤモヤしたものが残ったが、CCFLはそういう発熱による不具合も少ないらしい。
 そんなことを聞くと、みなさんは不思議に思うことだろう。「そんなにいいモノだったら、LED照明のようにもっと世の中にバンバン出回っているはずだろ、そうじゃないということはなにかしら問題があるのではないのか」と。
 そのあたりの疑問は、一般社団法人日本CCFL照明普及推進協議会のWebサイト(参照リンク)を見ると解消される。このなかには「なぜCCFLは実用照明として出てこなかったのですか?」という質問に対して、これまでCCFLがなかなか日の目があたらなかった背景を解説している。
yd_kubota1.jpg(出典:日本CCFL照明普及推進協議会)
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─情報元:ITmedia ビジネスオンラインサイト様─