短文投稿サイトの米ツイッターが自ら“炎上”している。米フェイスブックに続くソーシャルメディアの成長株として期待されたが、最近は業績が低迷し、とうとうトップが辞任。さらに身売り観測も広がる中、悪質な虚偽の買収報道で株価が乱高下するなど、まさに踏んだり蹴ったりだ。「非常事態」に創業者が急きょ最高経営責任者(CEO)に返り咲いたが、市場の圧力も強まっており、視界は晴れない。
市場がそっぽ
「この6年間、ツイッターのチームとともに達成してきたことを誇りに思う」
6月11日。ツイッターのディック・コストロCEO(当時)は、辞任の声明であえて自身の“実績”を強調した。
だが、「誰がどう見ても引責」(米投資銀行関係者)の状況下では、額面通りに受け取るのは難しそうだ。米メディアによると、自主退職扱いとなるコストロ氏に退職金は支給されず、ストックオプション(自社株購入権)の権利も失うという。コストロ氏が強がっても、同氏とツイッターのおかれた現状の厳しさははっきりしている。
2013年11月7日。逆にコストロ氏とツイッターは得意満面で、興奮のさなかにあった。ツイッターはその日、ニューヨーク証券取引所に上場を果たし、投資家からの買い注文の殺到という形で、市場にも歓呼で迎えられた。コメディアン出身という異色の経歴をもつコストロ氏も、新興IT企業の経営者のリーダー格として注目が集まった。
それから2年もたたずして状況は暗転した。コストロ氏の辞任直後に、ツイッターの株価時間外取引で上昇し、米誌ワイアード(電子版)は、「追い詰められたコストロ氏の辞任に、さしたる驚きはない」と冷たく言い放った。
ツイッターでは、世界各国の利用者や株主らによる「辞任は遅すぎ」、「期待を裏切った」などの容赦ないツイートが相次いだ。市場のツイッターへの期待は、今や失望から怒りへと変わりつつあるようだ。
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─情報元:ITmedia ビジネスオンラインサイト様─