10月30日から開催されている「第44回 東京モーターショー」で、マツダは次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載したコンセプトスポーツカー「Mazda RX-VISION(マツダ・アールエックス・ビジョン)」を公開した。
このRX-VISIONは次期RX-7ではないかという推測がショー開催前から飛び交っていた。2年後の2017年は、世界初のロータリーエンジンを搭載したコスモスポーツが東京モーターショーに出品されてから、ちょうど50年の節目の年に当たるからだ。マツダがロータリーを復活させるとしたら、このタイミングを狙うに違いないという読みにはそれなりの説得力がある。
別の角度からの理由もある。ロータリーエンジンを積んでいたクルマで最も直近まで生産されていたのは、2003年にデビューし、2012年に生産終了したRX-8だ。既に生産終了から3年が経過した。しかも生産期間の10年間を通して見ると、最初の2年の販売台数が突出しており、リーマン・ショックのあった2008年ごろから大きく販売数を落としている。つまり現在ユーザーの元にあるRX-8は、初期3〜4年のクルマが多く、これから車齢13年以上の割増自動車税の適用が始まる。その影響で登録抹消が増えれば、サービス拠点の整備士がロータリーに触れる機会が減り、整備技術の継承が難しくなっていく可能性があるのだ。
こうしたさまざまな状況を考えると、マツダがロータリーを復活させるのだとしたら、そうそう先送りにできる状態ではない。
もっとも、マツダがロータリーをやめたいと考えているなら話は違ってくるのだが、実はマツダはロータリーをやめる気はさらさらない。筆者は多くのマツダ関係者から「マツダがロータリーをやめたらロータリーが世の中から無くなる。夢を託してロータリーエンジン搭載車を買ってくれたお客さまに対して、それでは信義に悖る」という言葉を聞いている(関連記事)。
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