ケプラー宇宙望遠鏡は2009年以来、685の惑星系で、1,000個以上の太陽系外惑星の発見に貢献してきた(さらに数千の惑星が知られているものの、まだ未確認の状態だ)。
これら多数の惑星には、人々が覚えやすい名前が付けられているわけではない。例えば、「ケプラー452b」といった名前だ。ただし、国際天文学連合(IAU)は2015年8月、太陽系外惑星20個について、いくつかの名称案から一般投票できる(日本語版記事)ようにしている。
これらの惑星をすべて一度に、ひとつの動画で見ることができるようになった。
天文学の大学院生であるイーサン・クルーズは、これまでに発見された太陽系外惑星を可視化するための新しい方法を開発した。クルーズ氏が制作した動画では、13年までに収集されたデータが採用されており、「685の惑星系の1,705の惑星」が含まれているという(未確認の惑星も多数含まれている可能性がある)。
この動画では、太陽系外惑星の軌道は正確な縮尺で表現されているものの、惑星の大きさは明らかにそうではない。はっきりしていることは、これまでに発見された系外惑星の多くは、恒星に対し、地球と太陽の関係よりもはるかに近い距離を周回しているということだ。
その理由は、多くの系外惑星を発見した手法にある。例えば、系外惑星が恒星を周回する際の「光の増減」などを、地球と比較しながら参考にする手法だ。つまり、恒星から遠くて小さな惑星よりも、恒星に近い距離を周回している大きな惑星の方が、はるかに発見しやすいことになる。
直径約4.7mのケプラー宇宙望遠鏡は、一度に15万以上の星の光度を観察できるセンサーを使用することにより、宇宙のはるかかなたに存在する惑星や物体を探査する。ケプラーは、物体の明るさを観察しており、光度の強さが落ち込むところを探す。それらは、恒星を周回している系外惑星が存在する可能性を示しているからだ。
ケプラー宇宙望遠鏡によるこれまでで最大の発見には、「第2の地球」と呼ばれている、わたしたちの世界に非常に近い系外惑星がある。より大きく古い地球と言われているケプラー452bは、地球よりおよそ60パーセント大きい。
これら以外にも、互いに近接した距離を周回するガス惑星とスーパーアース(太陽系外惑星のうち地球の数倍程度の質量をもち、かつ主成分が岩石や金属などの固体成分と推定された惑星)などの発見がある。
米航空宇宙局(NASA)は、確認済みの系外惑星の完全な表を公開している。
なお、以下の動画は13年に公開されたもので、相対的な系外惑星のサイズを可視化している。天文学の教授であるダン・ファブリックリーにより作成されたものだ。
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http://wired.jp/2015/12/08/kepler-planets-orbit-video/
─情報元:WIRED.jpサイト様─