2016年1月28日木曜日

Amazonがホームレスを労働力として雇った結果は?

厚生労働省が2015年1月に実施したホームレスの実態に関する全国調査によると、日本全国にいるホームレスの数は合計6541人で2003年から年々減少傾向にあることが分かっています。対するアメリカでは、2015年の時点でニューヨークだけでも6万人以上のホームレスがいると言われており大きな問題になっています。そんな中、2015年末にAmazonがホームレスを労働力として雇用する施策をスタートさせたのですが、プログラムの関係者がその実態を明かしています。

Amazon Hires Homeless Workers – And Everyone Ends Up Disappointed | KUOW News and Information
http://kuow.org/post/amazon-hires-homeless-workers-and-everyone-ends-disappointed

ジャッキー・ウィリアムさんはスーツケースに入った衣類以外、何も持っていない状態でシアトルにやってきました。ウィリアムさんがシアトルに移住する前に住んでいたのはテキサス州のダラスだったそうですが、ダラスでは仕事が不足しており賃金も非常に低かったため、認定看護師の助手として働くためにシアトルにやってきたそうです。ウィリアムさんは「私はお金を稼ぐためにシアトルに来ました」と語りますが、彼女の認定看護師としての資格はテキサス州のものであり、シアトルのあるワシントン州ではすぐに使用することができませんでした。よって、ウィリアムさんが働くはずだった病院は彼女を雇うことができず、ウィリアムさんはシアトルでホームレスになってしまいます。


職を失いホームレスになってしまったウィリアムさんは、ホームレスが仕事に就けるよう手助けを行っているキリスト教女子青年会(YWCA)から、Amazonの就職説明会に参加する機会を得ます。Amazonが開催した就職説明会は初めはとても期待できる内容だったそうで、YWCAで同プログラムの斡旋を行っていたマイク・シュワルツ氏は「ホームレスを経験したことのある人にとって、とても良いビジネスだった」と語ります。

ホームレスを雇用することで、Amazonは「税金免除の対象となる」と「労働力も確保できる」という利点を得られました。これを狙う企業は少なくないようで、MicrosoftにはAmazonよりも先にホームレスを複数年雇用していたという実績がある模様。AmazonはMicrosoftのようにホームレスを雇用することで得られる利益に目をつけたわけですが、ホームレスを雇用することで生じるさまざまな影響をしっかり熟知できていたとは言い難いそうです。



...詳しい情報・続きはこちら >>
http://gigazine.net/news/20160125-amazon-hire-homeless/
─情報元:GIGAZINEサイト様─