質問です。子どものテスト結果が良かった場合、効果的なほめ方はどちらでしょうか?
A 「頭がいいね」
B 「よく頑張ったね」
B 「よく頑張ったね」
記憶力を上げるために、この連載で今まで共通してお伝えしてきた重要なポイントがあります。それは何かを覚える時に「感情」と「イメージ」を働かせるということでした。
子どもの頃、特に小学生ぐらいの脳はまだ未成熟です。年代によっては論理的思考よりも感覚的思考が優勢の時期があります。脳の発達段階においては丸暗記が得意な時期でもありますから、変にこの段階で記憶術のようなテクニックを一生懸命身につけさせようとしても、あまり有効ではないような気がします。この時期は技術的なことよりも、健やかな脳の発育を第一優先に考えたほうが良いのではないでしょうか。そのことが、ひいては将来の記憶力にもつながっていくのだと思います。
記憶力を上げる子ども時代の過ごし方
「感情」と「イメージ」を働かせる、という観点から考えると、子どもの頃は豊かな感性と想像力を育めるような環境を作ってあげることが重要になってきます。それには、例えばお子さんが幼児であるのならば、絵本の読み聞かせなどはまさに感性と想像力を育むために最適な教材なのではないでしょうか。
私の知り合いに2人のお子さんを日本で育てながらアメリカの超名門ボーディングスクールに入学させた女性がいるのですが、彼女もよく読み聞かせの有用性を説いていました。彼女は仕事でどんなに疲れていても、お子さんにせがまれると必ず絵本を読み聞かせをしてあげたそうです。
絵本を読み聞かせている時に子どもの頭の中で行なわれている作業を想像すると、子どもはお父さんやお母さんが読んだ言葉を、頭の中で映像化して理解しているのだと思います。これは記憶術で重要な要素であるイメージ化そのものです。その時浮かべることができるイメージは、実際に見たことがあるものやテレビで見たもの、または図鑑や以前読んでもらった本といった知識から組み立てているのです。
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─情報元:ダイヤモンド・オンラインサイト様─