2016年9月14日水曜日

中途入社いじめは、なぜ職位が高いほど激しいのか

トップの肝いりで重要な部門の幹部として転職したものの、現場は冷淡かつ足を引っ張る人ばかりで、嫌がらせを受ける…。こんな中途入社いじめに合う人は少なくありません。しかもポジションが高いほど、いじめに合うケースは増えるのです。


「このポジション、あなたで4人目だよ」
転職者が嫌がらせのターゲットに

トップ肝いりでの入社、なのに社内はあなたの敵ばかりかもしれません
 「改革を先導してほしい」という社長の意思を受け重要な部門の幹部として転職してみたものの、社長の熱心さとは裏腹に社内は冷淡でメンバーは笛吹けど踊らず。その後、社内ナンバー2や取り巻きの部長が暗躍し始め、あることないこと吹き込まれて社長から色眼鏡で見られるようになり、些細なことが原因で社長との関係が決裂し退職せざるを得なくなる……。
 そんな魑魅魍魎が跋扈する小説のようなケースは実際にあります。高位のポジションで採用された人を、周囲がいじめたり嫌がらせしたりして退職に追い込もうとするわけです。なかには配属されたとき、取締役から「このポジション、あなたで4人目なんだよね……」と脅かしまがいの言葉をぼそっとささやかれた人もいました。
 とくに「改革のために採用された人材」といった旗を掲げられると、陰に陽に潰そうという意思をもって抵抗勢力から足を引っ張られたりします。
 以前、ある上場企業に経営企画室長として転職した方がいました。この会社は超ワンマン経営で社員の定着率もよくないのですが、そんな環境を承知の上での入社でした。
 それでも入社してみると驚くことばかり。たとえば前任者からの引き継ぎ資料がない。さらには業務に必要なデータもまったくない。より正確に言うと、データ自体があるのかないのかよくわからない。関連部署に問い合わせると「提出しました」と言ってくるのですが、部員にデータを提出するよう指示すると「そんなデータはありません」との答えしか返ってこないのです。
 結局、データが出てこないのは周囲が足を引っ張っているのが原因でした。この会社はすべてを創業経営者が決め、トップの覚えがめでたい人は出世し、そうでない人はすぐ切られるというところなので、新しく入ってきたライバルの出世を阻止すべく周囲が身動きを取れないように仕組んでいたのです。
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─情報元:ダイヤモンド・オンラインサイト様─