2011年4月28日木曜日

「もっと勉強を」、社長にくってかかった訳

現場を鼓舞し、反対勢力と闘い、新しい事をやり遂げる。日本に今求められている事であり、NTTの社長・会長を務めた真藤恒氏が生涯取り組んだ事でもある。著書『歩み』(NTT出版、1989年)に収められた語録から、同氏の考えと姿勢を学ぶ。講師は真藤氏から直接指導を受けた石井孝氏(元NTT常務)である。

【相手に愛情を感じたときに叱れ】

人間は、社会的に相当の恩恵を受けて育てられている一個の社会人である。そうである以上は、やはり社会人として、よりよきものを次のジェネレーションに渡していくという、厳然たる義務があることを忘れてはならない。その義務を果たす手段として、現世の世の中で、現実の自分のポジションにいるのだと考えることが大切である。
とにかく、おのおの自分の社会的な環境に合わせて、なんらかの爪跡を残していくことである。それで初めて、よりよきものを次のジェネレーションに渡していったという、社会人としての満足感を持って一生を終わる。それが生き甲斐というものではないだろうか。
部下を指導するとか、方法論を考えてはだめである。自分自身に思想、哲学を持っていること以外に方法はない。絶対に方法論を勉強してはだめである。
人を指導するということは、相手に愛情を感じたときにすべきである。甘い言葉だけでは指導はできない。叱らなければならない場合も多々ある。しかし、相手に愛情を感じたときに叱り、相手に憎しみを感じているときには、叱ってはならないと思う。
インテリの通弊で、方法論を使い得る前提条件の能力が、われ自らにありや否やということはそっちのけにして、すぐに方法論に走ってしまう。それは最大の欠点である。

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─情報元:日経ビジネスオンラインサイト様─