前回、核融合研究の目途が狂いっぱなしであることを説明した。そのブレイクスルーは存在するのだろうか。その期待が掛けられたのが、慣性閉じ込め式核融合である。
慣性閉じ込め方式はローソン条件のうち、閉じ込め時間を極端に削り、温度と密度(圧力)を増大させる方式だ。具体的に云うと、含重水素ペレットに周囲から高強度レーザーパルスを入射し、その照射衝撃で高圧・高温状態を発生させ条件を満たさせる、と云うもの。高密度を維持するのは短時間に生じる衝撃でペレット自身の慣性によるため、慣性閉じ込めと呼ばれる。
この方式は日本では大阪大学で研究が進められ、年々より強力なレーザーにして、短パルス化、短波長化、多本数化を進めている。アメリカではエドワード・テラーらによる研究がロスアラモス研で進められている、との事で立花隆が期待しているようだ。そのことは、かつて書いた。
こちらも当初より設備も設備投資も膨らむ一方で一向に先が見えてこない。そして、磁気閉じ込めでも慣性閉じ込めでも、エネルギー源として利用するには大問題を抱えているのである。それは、
・エネルギーの大部分が高速中性子の形で放出されてしまう
・エネルギーの取り出し手段がない
・設備投資費用が嵩みすぎる
・投資に見合う規模で建設すると巨大すぎる
という点である。その点をちょっと述べていこう
・・・続きはこちら
http://news.livedoor.com/article/detail/5560154/
─情報元:BLOGOS(ブロゴス)サイト様─