2011年8月1日月曜日

それが優生思想なんです

優生学と人間社会 (講談社現代新書)
なんだか色々と注意が必要な記事を見つけました。他紙でも概ね似たような見出しを掲げているところが多く、その伝えるところに依ると人工妊娠中絶件数が20年で6倍になったのだとか。 ……あれ? どこかで妊娠中絶件数が過去最低を記録したなんてニュースも見た記憶がある、というかそれについてエントリを書いた記憶もあるのですが、本当に20年で6倍なのでしょうか。気になったので、厚労省の統計を調べてみました。それによると2009年度は221,980人です。20年前に1989年の場合は466,876人でした。なぜこれが6倍? 6割減の間違いじゃなくて?

もしかして、調査結果をまとめた日本産婦人科医会とはECRRみたいに公的機関が出している統計と全く矛盾する独自データを出しては自分たちこそが真実を語っているのだと主張して回るようなヤバイ団体なのではないかとか、マトモに論文を出したこともなく学会では相手にされない異端というより窓際の研究者が発表したデータなのではないかとか、まぁ色々な可能性が頭をよぎりました。ともあれ公のデータと明らかに異なる数値が掲げられているわけです。こうした従来の見解とは異なる「新事実」を掲載する以上、メディアには従来の統計から得られた数値を併記するとか、なぜ今までの認識とは大幅に異なる数値が出てきたのか、その辺をも説明する責任があるように思います。

・・・続きはこちら
http://news.livedoor.com/article/detail/5747313/

─情報元:BLOGOS(ブロゴス)サイト様─
優生思想の歴史 (明石ライブラリー)