2011年12月27日火曜日

この本でタバコをやめて十年目

最後の一本を吸い終えたのが、ちょうど十年前。

やめた(やめられた)のは、子どものこととか懐具合とか健康を気にしてではなく、この一冊を読んだから。今やコンビニで見かけるほどメジャーになったが、本当に、本当に感謝している。文字どおり、わたしの人生を変えた一冊やね。

10年前のスペック―――文字どおりの「ヘビースモーカー」。マイルドセブンが220円だった頃から始め、マイセン系はカスタムライトまで試し、CASTERのチョコっぽさに辟易し、ピースに浮気して、結局ピースライトに落ち着いた。十年間、一日一箱を守り、さらに開高健の影響でパイプをやっていた(紙巻は肺ガンになりやすい、と信じてた)。「タバコをやめよう」なんて考えたこともなかった。タバコがない人生なんて、考えられなかった。

「読むだけでやめられる」というキャッチで惹かれて立ち読み。タバコと不可分のわたしに対する挑戦だと受け取ったから。さぞや、タバコの害を並べ立ててるんだろうなぁと思いきや、キッパリ裏切られる。真っ黒になった肺の写真も無いし、ガンとタバコの統計といったものも、一切ない。

リセット禁煙のすすめ―タバコの迷路から脱出し、自由の鐘を鳴らそう!
恐ろしいのは、まえがきを読んだだけで、「やめられるのかも」と思ってしまったところ。千円でやめられるならダメ元だと買ってみる。その日に一読。一日間をおいて、さらに一読―――そして、一本のタバコに火をつけて、ゆっくりと吸い終えた。それでオシマイ。魔法のようにやめられたのだ。

時は流れ、ニコチンパッチやニコチンガムが一般化し、それでも禁煙に苦労している人がいる。が、少なくともここに一人、この一冊だけでやめられたわたしがいる。もちろん誰にでもオススメというわけではない。周りに奨めて読んでもらった3人中3人とも禁煙できなかった。だが、「タバコへの心理的依存」が軽くなることは請けあう。

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