2012年7月4日水曜日

100年後に家宝になる腕時計 第一回


腕時計は、書画骨董のように「家宝」になる。これは現在の腕時計ブームを支える、ひとつの共通認識といえるだろう。しかしそうした状況になったのは、ここ10数年のことだ。  家宝という言葉は100年後にも価値があるもの、場合によっては「困ったことがあったらこれを売りなさい」と言い含められ、しかし売られることなく受け継がれるものと定義しておきたい。ではその「価値」にどこで線引きをするか。 

■100年先が読めない男性モノ
もし家宝が書画骨董であれば数百万円以上、大卒サラリーマンの初任給の年収相当が下限というところラインがある。腕時計では女性ものの「ハイジュエリー・ウォッチ」を例にとれば話が早いだろう。



ハイジュエリー・ウォッチは宝飾腕時計の上位概念であり、装飾の意味だけでなく宝石それ自身の価値もある時計である。腕時計一本をバゲットカットのダイヤモンドで取り巻けばトータル数カラット、ブレスレット部分に留めたり、フルパヴェと呼ばれる全面ダイヤモンド仕様にすれば十数カラットから数十カラットになることもある。

一方で難しいのは男性もの。「よくわからない」といわれる機械式腕時計の世界である。どのブランド、どのような腕時計が、100年後にも同じ価値があるのか。また価値が上がるのか。

■高値落札が続々のコンプリケーション
現在の事象から見通しを建てるのであれば、オークショナーでの人気が参考になる。いわゆるサザビーズやクリスティといった「相場の形成力」があるオークションのことである。

とくに腕時計の世界では、「アンティコルム」という存在がひとつのメルクマールとなる。ジュネーブに本社をおくアンティコルム社は、腕時計に関しては世界最高峰のオークショナー。そのアンティコルムで、いま高値で落札される腕時計の多くが「コンプリケーション」である。

コンプリケーションとは普通の腕時計に、機械式伝統の複雑機構が加わったものだ。特にミニッツリピーターと永久カレンダーを指すことが多い。ミニッツリピーターは時計の横のレバーやボタンを操作することで、現在時刻をチャイムの組み合わせで知らせるもので、もっとも高度な技術が必要とされる。

永久カレンダーは4年に一度の2月29日までも自動的に表示する、超絶カレンダー機械式腕時計である。この二つに関しては、ブランドを問わず、新品でも極めて高価であり、ヴィンテージ品でも高値落札されることが多い。

新品を「家宝」に育てるつもりであれば、永久カレンダーは400万円以上、ミニッツリピーターは800万円以上というのがひとつの目安になるだろう。現在のヴィンテージ品の落札価格も、おなじような目安である。コンプリケーションはいまのところ、目減りしない価値のソースである。

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─情報元:ゆかしメディアサイト様─