2012年7月20日金曜日

コンタクトで「目が酸欠」の危険性


便利さに慣れちゃうと、つい長時間つけっぱなしにしがちなコンタクトレンズ。ソフトレンズに至っては、つけたまま寝ちゃったりすることも。

って、自分がまさにそのクチなのだが、先日眼科を受診したら、白目から黒目に向かって細い血管が伸びていると先生に言われ…。こ、これは一体!?

「それは『角膜新生血管』といって、角膜の酸素不足で起こる症状の一つです。酸素透過性の悪いレンズや劣化したレンズを長時間つけていると、角膜が酸欠に陥って、角膜に酸素を運ぶために血管が伸びていくのです。レンズを新しいものに替えたり、つけるのをやめたりすれば改善しますが、血管は完全には消えません」



こう教えてくれたのは、コンタクトレンズ外来を持つ吉野眼科クリニックの吉野健一先生。しかも、角膜の酸素不足はもっと恐ろしい事態を招くことがあるという。

「目には角膜内皮細胞という角膜を透明に保つために重要な細胞がありますが、この細胞は酸欠に弱いのです。酸欠で内皮細胞が極端に減少すると、角膜の透明度が保てなくなり、『水疱性角膜症』を発症します。これにより、角膜が濁ってきてしまうんですよ」

コンタクトレンズによる障害で角膜が濁るレベルの水疱性角膜症は起こらないそうだが、「この症状が一度進行すれば元には戻らず、将来的に白内障手術などの内眼手術(目の中の手術)のリスクを高めます」(吉野先生)

角膜の酸素不足には要注意ですね…。より酸素透過性が高いのは、ソフトレンズ? それともハードレンズ?

「どちらかといえばハードレンズですが、ソフトレンズの酸素透過性も昔に比べてずいぶん改良されました。だから、多くの場合はレンズのせいというより、誤った使い方が原因なのです。たとえば、寿命を無視して古いレンズを使い続けていたり、洗浄不足で汚れがついていたり…。正しくケアをしないと、レンズはどんどん酸素を通さなくなりますよ」

やはり、使用期限を守って、毎日洗浄液に漬けるしかないのですね(メンドウクサイけど…)。

「洗浄と保存を一度に行う洗浄法だけで安心してはいけません。たんぱく質や脂質のような汚れは、“漬け置き”では落ちにくいのです。しかも、感染症の原因になるアカントアメーバを殺菌しきれていないことも。酸素透過性を保ち、感染症を防ぐためには、指の腹で丁寧に“こすり洗い”をして、こまめに汚れと雑菌を除去することが大切です。また、レンズケースの汚染も感染症の重大な原因。不使用時のレンズケースはよく乾かし、洗浄液は毎日交換しましょう。ケースも3カ月で使い捨ててください」

ちなみに、カラーコンタクトの中には、酸素を通しにくい素材を使っているものもあり、慢性の酸素不足に陥りやすいそうだ。色素プリントによって、アレルギー性結膜炎を引き起こすものもあるという。

コンタクトレンズご使用中のみなさん、目に違和感がある場合は使用を中止し、眼科に受診を! 目の定期検診もお忘れなく。

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