仕事での緊張感が緩む正月休みも終わり、なかなか本調子に戻らない人、「お正月太り」で体がだるいと嘆いている人も多いのではないだろうか。
仕事でベストパフォーマンスを発揮するために健康維持は欠かせない。関心の高さは、「糖質オフ」や「特保」「グリーンスムージー」などのキーワードが注目されていることからも分かる。
米国では、ダイエット食品やサプリなどが長く注目されている。健康に関するサイトもあふれるほどあり、健康を意識した菜食主義者も多い。一方で肥満が社会問題になっており、ニューヨーク市が清涼飲料の「特大サイズ」を禁止したことは記憶に新しい。
オバマ政権や大企業の幹部に痩せた人(というより肥満ではない人)が多いことを見て分かるとおり、社会や企業の中で成功するには、みずからの健康を管理できないといけない。それゆえに米国ではジムに通う人が非常に多い。映画やドラマでも「できるビジネスパーソン」がジムで汗を流すシーンをよく見る。
しかし、米国のニュース番組でセンセーショナルなリポートが放映された。ジムに通ってもあなたの寿命は縮む一方だというのだ。
●1日1時間座ると寿命が22分縮まる
リポートによれば、ジムワークが体にいいことは間違いない。だが、日常のある行為が、ジムでの運動を帳消しにしてしまうほど健康に悪いというのだ。
それは「座る」ことだ。
世界的にも近代化が進み、都市部では特にデスクワークが増えている。ビジネスでPCの利用が欠かせなくなったいま、人々が座る時間はますます長くなっている。ミネソタ州にある大手非営利医療機関メイヨ・クリニックのジェームス・レビーン医師は、座る時間が長ければ、せっかくジムで体を動かしても長生きできないという。
いま、「座る行為がいかに健康に悪いか」が世界的に話題になり始めている。数年前から危険性がささやかれていたが、さまざまな機関での研究により、その危険性に対して説得力をもった警鐘が鳴らされている。
英スポーツ医療ジャーナルは、「テレビを見る時間と平均寿命低下」という報告を紹介した。
オーストラリアの国民調査によるデータを分析したところ、テレビを1日6時間見る人とまったく見ない人を比べると、まったくテレビを見ない人のほうが4年8カ月長生きすることが分かった。じっと座って1時間座ってテレビを見ることで、寿命が約22分縮んでいることになるという。
注意してほしいのは、テレビそのものが悪いといっているのではない。「座ってテレビを見る」行為を続けることが体に良くないのだ。つまりテレビに限らず、オフィスでじっと1時間座っていても、寿命が22分間縮むことになる。ちなみにタバコ1本吸うごとに寿命が11分縮むといわれていることを考えれば、1日座って仕事をするほうが、タバコを1本吸うよりも寿命が縮む。
また欧州糖尿病協会が発行する月刊の医学誌でも、現代社会の座って行うデスクワーク、つまり「座る」行為が、糖尿病や循環器疾患のリスク、さらに死亡率の増加に関わっていると報告している。糖尿病でいえば、長時間座る行為を続けるとリスクが112%高まる。
英フォーブス誌は、「どれだけ運動をしようが、何時間も座る行為は、死を早める可能性がある。デスクの前で座っている時間を減らせば最大で3年寿命が延びるかもしれない」と指摘している。
米ビジネスウィーク誌も、「ルイジアナ州のペニントン・バイオメディカル・リサーチセンターの調査で、12年間にわたり1万7000人を調べた結果、1日のほとんどを座って過ごす人はそうでない人よりも54%も多く心臓発作で死ぬ可能性が高いと分かった」と報じる。
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http://news.livedoor.com/article/detail/7321924/
─情報元:Business Media 誠サイト様─