バラ色老後のための30年ロードマップづくり(4)
■ロードマップの最たる効用は老後のお金の「見える化」にある
今月考えてみたバラ色老後のためのロードマップは、あくまで老後の資産額をおおまかにイメージしたものにすぎません。しかし、今の取り組みの延長線上でどれくらいの資産が育つのかどうか知らないまま30代を過ごすより、ざっくりとしたイメージであっても知ったうえで30代を過ごすほうが、老後に対する意識や自覚は変わってくるはずです。
ロードマップの最たる効用は、「見える化」だと前回に述べましたが、老後のお金が見えてくるということはとても画期的なことです。ほとんどの30~50代の人は、老後のための資産形成を具体的にイメージせずに日々を過ごしていますが、これにより大まかなバラ色老後作りの目標がたつことになります。
皆さんがもし20代であってこのコラムを読んでいて、今月「バラ色老後のロードマップ」を描いたとしたら、先輩の誰よりも具体的に、老後のイメージをもって30代の仕事に励むことになるはずです。あるいは、老後の不安を可視化したことで、より前向きに日々の仕事や家族との時間を作れるでしょう。
バラ色老後を実現させるために、30年ロードマップを役立ててみてください。
■ローマも、バラ色老後も、一日にしてならず
俗に「ローマは一日にして成らず」といいます。強大なローマ帝国も一朝一夕に実現したものではなく、たゆまぬ闘争の繰り返しが、強大な版図を作り出したわけです。
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─情報元:日本経済新聞サイト様─