スマホ無料通話・メールアプリ「LINE(ライン)」の勢いが止まらない。1月18日には、2011年6月のサービス開始からおよそ1年半で、ユーザー数は1億人を突破した。同じようなサービスがある中で、LINEが成功した秘訣は何だったのか。そして、今後LINEはどこに向かおうとしているのか。
東洋経済は、1月15日に発売した週刊東洋経済1月19日号「LINE大爆発!」の取材で、LINEの運営元であるNHNジャパンのキーパーソン、森川亮社長(写真右)と舛田淳執行役員を直撃した。そのロングインタビューを短期集中連載で掲載する。第1回に続き舛田氏に話を聞いた(取材は2012年12月下旬に実施)。
※インタビュー第1回はこちら
――アップルやグーグルに対抗して戦うには、OS(基本ソフト)や端末を押さえるところまで視野に入るんでしょうか?
「LINEフォン」「LINEブラウザ」「LINE OS」など(をやるんですか?)とか言われるんですけど、得意じゃない。
できなくはないんです。ただ専門ではないところに対して、今リソースを割くっていうのは、戦略的に正しくない。まだまだ、われわれの領域でやることは山ほどあり、シェアも伸ばせると思っているんですね。
例えば、FacebookはOSやっていない。「Facebookフォン」みたいな話はよく出てきますけども、やっぱりそこではないんですね。アップルが勝負するレイヤー(層)と、グーグルが勝負するレイヤーはそれぞれ。われわれみたいなアプリベンダーが勝負するレイヤーもまた違う。まずはわれわれが勝負するレイヤーでいろいろな取り組みをすればいいと。
よくお話はいただきますけどね。デバイス作りませんかって。
――大手メーカー?
はい。嫌だって言って。
■デバイスやOSは得意じゃない
――国内メーカーは今厳しいですから、作りたいんじゃ…。
得意じゃないので「嫌だ」って言っているんですね。やるからには徹底的にLINEの世界観を追求したものを作りたい。やっぱりそれってすごく時間がかかるんですね、デバイス一つ、OS一つつくるのって。やっぱりそれは、われわれのスピード感にもう合わないんですね。
――LINEは「日本発」をどれぐらい意識しているんでしょう?
中の人間たちはすごく意識しています。日本で培ったもの、経験したものというのがたくさんありますから。
われわれの社内にいるメンバーというのは、日本のインターネットを「3周目」とよく言っています。PCが1周目、フィーチャーフォンが2周目、そしてスマートフォンが3周目。そこを経験してきたメンバーなので、その中でどういう類似性があるのかとか、みたいなものを当然わかっていますし。そういった経験の上でいろんな判断をして、いろんな技術を使っていますね。
あとは日本人だけでやっていません。フランス、米国、中国、韓国など、いろんな国のメンバーが集まって作っていますから、そこのハイブリッド感っていうのもわれわれのパワーの源でもありますね。
...続きはこちら >>
http://news.livedoor.com/article/detail/7332570/
─情報元:東洋経済オンラインサイト様─