2013年2月27日水曜日

教師だけが悪いのか?教師バッシングで凶暴化する生徒・親


教師の体罰問題が大きく取り上げられ、何もかもが教師が悪いという風潮があるが、ぜひ広く学校、教育現場の問題を考える上で、読んでほしいのが、現役教師が昨年夏に出版した「高校事件ファイル」和田慎市著だ。

非行生徒の厳しい教育指導ではなく、勝利至上主義のための、大人の自己満足のための体罰が横行し、かつそれを隠蔽しようとする学校が多いことから、今、教師体罰問題が大きな問題になっている。

また体罰問題だけでなく、生徒によるいじめ自殺が問題になり、これまた責任逃れ、隠蔽体質の学校のあり方が問題になっている。

それはそれとして大いに問題だが、すべて教師が悪いという風潮から、教師が指導に萎縮し、結果として、凶悪犯罪を行う生徒が増えても、「犯罪捜査」や「教育的指導」ができず、被害者生徒を泣き寝入りさせる他ない状況に追い込んだり、また教師が悪いわけではなく、むしろ生徒が悪いのに、言いがかりともいえるモンスターペアレントが、「マスコミに訴える!」「体罰だ!」と騒ぎたて、余計に教師がろくな指導もできず、学校の荒廃が進んでいる実態もある。

そんな状況がよく描かれているのが、この「高校事件ファイル」和田慎市著だ。

まあすさまじい事件の数々。大人顔負けの犯罪のオンパレードだ。この筆者=先生が書いている話のほとんどが教育困難校ゆえ、一般の高校もこうだとはもちろん言えないにしても、生徒や親の横暴さはすさまじいものがある。

学校で事件が起きれば、いや学校外でも生徒が事件を起こせば、その生徒指導のすべての責任を教師に押しつける雰囲気がある。生徒が悪い、親が悪い、注意しない地域が悪い、なんてことよりもまず何より、教師が悪いということになる。こうすることで四方八方が丸く収まるからだろう。「教師は聖職だ!」なんていって叩きやすい存在だからだ。

ところがこの本でも書かれているように、いざ教師が事件の捜査や指導をしようとすると困難を伴う。教師バッシングの風潮から、教師の権威も権限もまるでない。ましてや犯罪行為を行う生徒やその親が、まともに話を聞くわけがない。

さらにこの本で紹介されている事例にいくつかあるように、被害の訴え自体が狂言の可能性もあり、それが本当に起きたことなのか、加害生徒、被害生徒、周辺生徒への聞き込みの困難さが伺える。

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─情報元:つぶやきかさこサイト様─