「だから学歴なんて関係ないんだよ」と溜飲を下げる人もいるのであろう。
学歴が高い=能力が高い、とはなっていないことはそれほど珍しくない。
なので高学歴なので出世しない(or遅い)というのはよくある話だ。
しかし、ここで「高学歴プア」を呼ばれているのは、大学院卒で就職できていない人である。有名国公立の大学院まで出ているのに、正規雇用の口がないというのはお気の毒である。
小学生の頃から盆暮の別なく塾通いを続け、難関私立中学から勉強一筋で大学院まで言った人も多いであろう。その学費たるや相当な金額に上るはず。せめて、投資金額が回収できる可能な程度に親子孝行できる給与が得られれば救いはあると思うが。
とはいえ大学院を卒業して外資系の金融機関やコンサルティングファーム、または製薬会社の研究職などにつき高所得を実現している人も多い。
娘息子に高学歴を求める親も、まだまだ多い。
では、子供を高学歴にしたい人はどのような街に住めば良いか?
これは、高校を私立にするか公立にするかで大きく異なる。
私立中学経由で高学歴にしたいなら「人気の小学校区」
公立中学/高校経由で高学歴にしたいなら「人気の中学校区以外」
に住めばよい。
理屈はこうだ。
私立中学を受験させる場合、子供を塾に通わせ、親はそのバックアップとして環境を整え情報収集戦を展開することになる。
「近くによい塾がある」「受験生友達が学校にいる」「受験生のママ友がいる」といった環境が都合がよい。
大阪市内・北摂・阪神間といったエリアで「人気のある小学校区」は複数ある。
どれも、おおむね「中学受験」の盛んな小学校区である。
このような小学校の校区内もしくは近隣には進学塾が複数ある。
受験仲間も学校やクラスにいるためモチベーションが保ちやすい。
また、模試や講習で小学校の行事等々に不義理をしなければいけないことがあっても、わが子だけが浮くことはない。
「中学受験」が特別扱いされないのだ。
これが「公立中学/高校」経由となると話はかわる。
「人気の中学校区以外」が良い。
「人気の中学校区」が人気たる所以は「進学成績が良い」「まじめな子が多い」といった理由。このような中学では、多くの生徒が上位校を目指して勉学に励む。
すなわち校内の勉強レベルが高くなる。
公立高校の入学基準がペーパーテストだけであればそれでも良いが、公立高校の受験には内申書が大きな幅を利かせる。
内申書は、絶対評価ではなく相対評価。
学年で10段階の10、5段階の5をとるためには自分の頑張りだけでは無理。
「内申書の良い子」の絶対数は決まっているわけなので、「できる生徒を抜かす」必要がある。
ペーパーテストの実力では十分に上位校を受験できるだけの力があっても内申書が既定の数値に届かず、受験校を変更せざるを得ないという事も、ある話だ。
以上、高学歴を狙うための「学校区選び」のポイントを書いたが、住む場所で子供の学歴が決まるわけでは、もちろん、ない。
「人気の学校区」で萎縮してしまい伸び悩む子供や、「人気の学校区以外」で勉強をしない環境になじんでしまう子供もいる。
どんなエリアで勉強させようか?と引っ越しばっかりしていたら子供の「高学歴プア」を心配する前に、自分が「引っ越しプア」となってしまう。「引っ越し貧乏」という言葉があるように、こちら確実に「プア」となる。子供に勉強させるまえに、先に住む場所の勉強をしっかりしておこう。
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