“アベノミクス”の効果は未だ一般家庭には届かず、来年には消費税アップなんていう声も聞こえており、主婦の財布の紐はなかなか緩まない昨今。そんななか、節約や家計管理に、スマートフォンを活用する主婦が増えつつある。とくにレシートを撮影するだけで自動的に読み取って家計簿を作成する“進化系アプリ”や、節約の頑張りや効果が一目で分かる“励まし系アプリ”などが人気のようだ。
トレンド総研が実施した調査によると、20~30代の主婦の実に94%が「日々の節約を意識している」と回答。これについては、物価上昇や増税に対する不安が背景にあるようだ。「普段の買い物において、物価の上昇を感じることがありますか?」という質問には73%が「ある」と答えたほか、95%が「今後、消費税の引き上げにより、家計に影響が生じることについて不安を感じる」と答えている。また、アベノミクスによって景気は回復傾向…などといった報道とは裏腹に、主婦たちにとっては87%が「アベノミクスの恩恵は受けていない」と感じている。
この結果を受け、世代・トレンド評論家でマーケティングライターの牛窪恵氏は、「消費税引き上げを見据え、主婦の間で節約傾向が高まっているのは確か。しかし、イマドキの女性にとって節約が苦痛なのかと言えば、決してそうではない」と話す。テレビやネットで話題になっている節約ノウハウをマネしたり、アイディア調理器具や最新の節電グッズを取り入れたりと、楽しみながら節約に取り組む主婦らが増えているという。とくに「家事などのすき間時間にスマートフォンを操作して、節約や家計管理に励む主婦が増えている」(牛窪氏)というのだ。
実際、同調査によると、主婦の51%と半数以上が「スマホを節約や家計管理に利用したことがある」と回答している。スマホユーザーの急増にともない、手軽に節約が実践できるアプリも続々と登場しているという。
たとえば、今年7月から配信スタートとなった「レシーピ!」は、スマホでレシートを撮影するだけで日々の支出記録ができる家計簿アプリ。さらに、購入した食材を無駄なく使い切るレシピまで提案してくれるというスグレモノ。こうした進化機能だけでなく、かわいいキャラクターによる応援コメントも表示されるという励まし機能もあり、早くも人気を集めている。(8月31日までは無料でダウンロード)
また、全国9800店舗のスーパーのチラシ情報が検索できる「シュフモ」も、会員数178万人の人気アプリだ。特売情報から料理レシピやお弁当の献立が簡単に検索できるほか、ダイエットに役立つコラムなども掲載されている。
光熱費管理に役立つアプリ「enervo(エネル簿)」は、毎月の電気料金、ガス料金、灯油代を入力し、昨年との光熱費比較や、省エネ努力の成果、他の家庭ともの光熱費の比較などができる。
主婦の切実な悩みを解消するために続々と登場する優れた節約アプリ。あなたもこうした人気アプリを使って、節約生活を楽しく工夫してみては。
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http://www.crank-in.net/kininaru/news/25696─情報元:クランクイン!サイト様─