2013年8月13日火曜日

原因は暑さだけじゃない 汗のかき方でわかる病気のサイン

 猛暑続き。暦の上では秋だというのに最高気温30度超の日ばかり。汗っかきにはツライ季節だ。しかし、中には暑さのせいではなく、病気が原因の汗もある。どんな病気なのか? 普通の汗と何が違うのか? 汗と病気の因果関係を探った。

<全身に大量にかく>
「汗が多いか少ないか、突然なのか、そしてどの場所にかくかで、どんな病気かわかります」
 こう言うのは、多汗症など、汗の病気に詳しい「五味クリニック」の五味常明院長だ。
「エアコンの効いた涼しい部屋にいるにもかかわらず、全身からどっと大量の汗をかいて止まらなければ、副腎髄質の腫瘍である“褐色細胞腫”が疑われます。この病気にかかると、アドレナリンが異常分泌され、交感神経が活発になることから、大量に汗をかきます」
 一部遺伝との関係もあるが、大部分は明らかな原因もなく発症する。まれに急激な血圧の上昇で心不全などの危険性が高まるというから心配だ。

<上半身だけは糖尿病?>
「上半身だけに大量の汗をかくようなら、糖尿病の可能性があります。糖尿病は神経障害のため、下半身では汗をかきにくくなりますが、その分、上半身で汗をかいて補おうとします。これを“代替発汗”といいます」
 そのほか、パーキンソン病にかかると、顔だけ大量に汗をかくという。更年期障害の場合も、ホットフラッシュといって顔が火照り、顔から大量の汗が出る。男性は少ないが、閉経後の女性の4~8割に認められる症状だ。
 また、糖尿病の人が精神性発汗症を患うと、やはり顔から大量の汗をかくという。緊張すると大量の汗をかく精神性発汗症は、ストレスなどで突然発症することもあるので、なおさら油断できない。

<寝ている最中にかく>
 寝汗にも要注意だ。
「寝ばなや起きがけなどレム睡眠時の汗は、体温調整のためですから問題ありません。深い眠りの間中ずっと汗をかくようなら、白血病など血液の病気や結核の可能性があります」
 起きたらシーツがぐっしょり! なんて人は、疑ってみた方がいい。
「逆に汗をかかないのも大問題。シェーグレン症候群という自己免疫疾患の一種は、汗だけでなく涙や唾液も出なくなるという病気です」
 また、現代の若者は生まれた時からエアコンがある環境に育っているため、汗をかきにくく、体温調整がうまくいかなくて熱中症になりやすいという。とくに、子どもの汗には注意したいところだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/7944725/
─情報元:ゲンダイネットサイト様─