先日ビヤホールでゲーム付きトイレを体験した。尿の速さや量を計ってスコアが表示されるので、ハイスコアを狙うならギリギリまで我慢してから行くのが良さそうだ。
もしもトイレを我慢し過ぎたらどうなるのか?溜まった大腸菌が膀胱(ぼうこう)炎の原因となり、慢性化すると糖尿病にも発展する。膀胱が広がり過ぎると自力で排尿できなくなり、後々まで苦しむことになりそうだ。
■トイレで過ごす5日間
健康維持には尿の量と頻度が重要になる。人間の膀胱は年齢によって大きさが異なり、およそ(年齢+1)×30ml(ミリ・リットル)で計算される。0歳児なら30ml、3歳で140ml、15歳でも300mlぐらいが目安だ。
一日の尿量はそれぞれ60、600、1,500ml前後で、成人になっても1,000~1,500mlが標準だ。病気で寝込むなどして尿意を催さない時もあるが、普段から一日400mlを下回ると乏(ぼう)尿、100ml以下になると無尿と呼ばれる。
逆に量が多いのも問題だ。ビール中瓶は500mlだから、2~3本空ければ一日の量に匹敵するので2~3倍になることも珍しくない。一時的なことなら問題ないが、少ないのと同様に常に多いと病気が疑わしい。毎日2,500~3,000ml超えが続くようであれば、多尿(たにょう)症の可能性が高い。
多尿症は体内の水分バランスが崩れる病気で、腎性尿崩症(じんせいにょうほうしょう)と中枢(中枢)性尿崩症が有名だ。
腎性は腎炎や高カルシウム血症が原因になることが多いが、なかには抗菌/抗ウィルス薬の副作用で起きる場合もある。尿量が激しく増えるため、喉の渇きを感じ水分を多く欲しがる。尿が毎日3~4リットル出るようなら疑うべきだろう。
中枢性尿崩症はさらに深刻で、脳の下垂体が外傷を受けたり、炎症を起こしている可能性が考えられる。尿の出を抑える抗利尿ホルモン・バソプレッシンが欠乏しているからだ。
健康な身体は尿に含まれる水分を回収し、不要物のみを排出する尿濃縮をおこなっているのだが、バソプレッシンが足りないと尿濃縮ができず多尿になる。なかには一日4リットルを超える人もいるというから、水分補給も大変だ。
トイレの頻度も重要で、尿の量÷膀胱の容量で計算すれば一日の回数が分かる。先の例では我慢できない赤ちゃんを除けば4~6回となり、これが標準的と言われている。回数が大幅に増えると頻尿(ひんにょう)と呼ばれ、目安はトイレにいきたくなる間隔が2時間未満だ。
もし1日10回トイレにいくと、1回2分でも1日に20分、1年のうちおよそ5日間をトイレで過ごすことになる。アベノミクスも驚きのロスタイムだ。
■今日の我慢は明日の病気
尿のタンクである膀胱が大きなれば解決するのだろうか?単純明快な方法だが、答えはNoで、逆に排尿が困難になってしまうのだ。
蓄尿も排出もスムーズにおこなえる尿の量は、成人男子なら身長170cmで700ml、180cmクラスになると1,000mlが目安とのデータがある。つまりこれが膀胱の大きさだ。
排尿は膀胱壁平滑(ぼうこうへきへいかつ)筋の収縮によっておこなわれ、絞るようにおこなわれるのだが、袋が大きくなり過ぎると平滑筋が伸びきってしまい、収縮力が低下する。これが排尿困難の原因だ。
排尿に悩みを持つ患者のデータを集めた文献には、膀胱の大きさと残尿、身体の不調が記されていた。例を挙げると、
・852ml … 320ml … 排尿困難
・1,606ml … 650ml … 発熱
・2,365ml … 2,365ml … 尿失禁
と、概して膀胱が大きく残尿量が増えるほど、不調の度合が増す。2,365mlの例は自力で全く出せない状態だから、心身ともに健康とは程遠い。我慢し過ぎは禁物だ。
放っておくと膀胱内の神経が変性したり、腎臓と膀胱の間にある腎盂(じんう)が膨らんでしまう水腎(すいじん)症にもつながるから侮ってはいけない。思い当たる節がある人は、早めにお医者さんに相談しよう。
■まとめ
筆者も普段から3~4リットルの水分を摂り、学生時代は人間脱水機と呼ばれたほど水分の出入りが激しい。
おかげでトイレのゲームでは敵なしだが、尿失禁では痛すぎるので、ムキになって我慢するのは止めにしよう。
http://news.livedoor.com/article/detail/8034790/
─情報元:マイナビウーマン サイト様─
もしもトイレを我慢し過ぎたらどうなるのか?溜まった大腸菌が膀胱(ぼうこう)炎の原因となり、慢性化すると糖尿病にも発展する。膀胱が広がり過ぎると自力で排尿できなくなり、後々まで苦しむことになりそうだ。
■トイレで過ごす5日間
健康維持には尿の量と頻度が重要になる。人間の膀胱は年齢によって大きさが異なり、およそ(年齢+1)×30ml(ミリ・リットル)で計算される。0歳児なら30ml、3歳で140ml、15歳でも300mlぐらいが目安だ。
一日の尿量はそれぞれ60、600、1,500ml前後で、成人になっても1,000~1,500mlが標準だ。病気で寝込むなどして尿意を催さない時もあるが、普段から一日400mlを下回ると乏(ぼう)尿、100ml以下になると無尿と呼ばれる。
逆に量が多いのも問題だ。ビール中瓶は500mlだから、2~3本空ければ一日の量に匹敵するので2~3倍になることも珍しくない。一時的なことなら問題ないが、少ないのと同様に常に多いと病気が疑わしい。毎日2,500~3,000ml超えが続くようであれば、多尿(たにょう)症の可能性が高い。
多尿症は体内の水分バランスが崩れる病気で、腎性尿崩症(じんせいにょうほうしょう)と中枢(中枢)性尿崩症が有名だ。
腎性は腎炎や高カルシウム血症が原因になることが多いが、なかには抗菌/抗ウィルス薬の副作用で起きる場合もある。尿量が激しく増えるため、喉の渇きを感じ水分を多く欲しがる。尿が毎日3~4リットル出るようなら疑うべきだろう。
中枢性尿崩症はさらに深刻で、脳の下垂体が外傷を受けたり、炎症を起こしている可能性が考えられる。尿の出を抑える抗利尿ホルモン・バソプレッシンが欠乏しているからだ。
健康な身体は尿に含まれる水分を回収し、不要物のみを排出する尿濃縮をおこなっているのだが、バソプレッシンが足りないと尿濃縮ができず多尿になる。なかには一日4リットルを超える人もいるというから、水分補給も大変だ。
トイレの頻度も重要で、尿の量÷膀胱の容量で計算すれば一日の回数が分かる。先の例では我慢できない赤ちゃんを除けば4~6回となり、これが標準的と言われている。回数が大幅に増えると頻尿(ひんにょう)と呼ばれ、目安はトイレにいきたくなる間隔が2時間未満だ。
もし1日10回トイレにいくと、1回2分でも1日に20分、1年のうちおよそ5日間をトイレで過ごすことになる。アベノミクスも驚きのロスタイムだ。
■今日の我慢は明日の病気
尿のタンクである膀胱が大きなれば解決するのだろうか?単純明快な方法だが、答えはNoで、逆に排尿が困難になってしまうのだ。
蓄尿も排出もスムーズにおこなえる尿の量は、成人男子なら身長170cmで700ml、180cmクラスになると1,000mlが目安とのデータがある。つまりこれが膀胱の大きさだ。
排尿は膀胱壁平滑(ぼうこうへきへいかつ)筋の収縮によっておこなわれ、絞るようにおこなわれるのだが、袋が大きくなり過ぎると平滑筋が伸びきってしまい、収縮力が低下する。これが排尿困難の原因だ。
排尿に悩みを持つ患者のデータを集めた文献には、膀胱の大きさと残尿、身体の不調が記されていた。例を挙げると、
・852ml … 320ml … 排尿困難
・1,606ml … 650ml … 発熱
・2,365ml … 2,365ml … 尿失禁
と、概して膀胱が大きく残尿量が増えるほど、不調の度合が増す。2,365mlの例は自力で全く出せない状態だから、心身ともに健康とは程遠い。我慢し過ぎは禁物だ。
放っておくと膀胱内の神経が変性したり、腎臓と膀胱の間にある腎盂(じんう)が膨らんでしまう水腎(すいじん)症にもつながるから侮ってはいけない。思い当たる節がある人は、早めにお医者さんに相談しよう。
■まとめ
筆者も普段から3~4リットルの水分を摂り、学生時代は人間脱水機と呼ばれたほど水分の出入りが激しい。
おかげでトイレのゲームでは敵なしだが、尿失禁では痛すぎるので、ムキになって我慢するのは止めにしよう。
http://news.livedoor.com/article/detail/8034790/
─情報元:マイナビウーマン サイト様─