注意力が逸れると、通常では考えられないようなものを逃すことがある。
例えば心理学に選択的注意と呼ばれるものがあるが、数年前、この研究のために作られたビデオがあった。内容は白黒の2つのチームのうち、白チームが何度ボールをパスし合うか数えて欲しいというもの。そのとき、黒いゴリラスーツを着た人が画面に入り、胸をドコドコ叩いて消えるわけなのだが、ボールのパスを数えるのに夢中だった多くの人々は、そのゴリラにまったく気が付かなかったのだとか。
同じように、スリ師であり研究者のアポロ・ロビン氏は、「TED TALK」の中でスリを実践してみせる。しかし、すられた本人も、観客も、動画を何度も観た筆者ですら、彼がどうやってスリを働いたかまるでわからない事態が発生するのだ。「これが注意力のなせる技!? 練習で誰でも出来るようになるものなの??」と、考えるとまさに冷や汗モノ。
「(記憶の)テープを巻き戻しながら、新たに入ってくるデータの処理は出来ないということです」
ロビン氏はあなたから注意力を盗みだし、すばらしいプレゼンテーションをしてみせる。あなたは、彼の挑戦にハマらずにいることが出来るだろうか? ついでに彼がいつシャツを着替えた(?)かにも注目だ。
http://irorio.jp/sakiyama/20131003/80063/
─情報元: IRORIOサイト様─