2013年11月8日金曜日

前兆はあった…[病気で早死にした人]の共通項

 誰もが耳を疑った桜塚やっくんの早すぎる死。しかし、世の中には若くして死に至るケースは少なくない。特に病気の場合、当事者たちだけが知りえる“予兆”のようなものは何かしらあったはずだ。11/5発売のSPA!に掲載されている「[早死にする人]に共通するヤバい習慣55」では、30~40代で早死にした人たちの生活習慣、働き方などを周辺調査。専門医の警告と合わせて、その共通項を掲載している。

◆今まで健康だった人に突然忍び寄る死の恐怖

 仕事もプライベートも何かと忙しい30~40代。不慮の事故に遭遇することもあれば、気づいたときには「時すでに遅し」な深刻な病にかかることもある。いや、むしろ我々が思っている以上の“高”確率で、突然死は忍び寄ってくるのだ。

 2年前、千葉県で洋服店を2店舗経営していた吉本幸治さん(当時30歳・仮名)の例を挙げよう。3店舗目の出店を控え、忙しい毎日を送っていた吉本さん。久々に土曜日に休みをとり、昼食後に7歳の長男、5歳の長女とお絵描きを楽しんでいたときのことだ。突如、吉本さんは激しい胸の痛みを訴え、リビングでもだえ苦しんだ後に意識を失った。そして救急車が到着する前に家族の前で息を引き取ったのだ。死因は「心筋梗塞」である。まだ悲しみのどん底にある妻の清美さん(仮名)に、心苦しくも話を伺った。

「亡くなる寸前まであんなに元気だったのに……いまだに彼が死んだことが信じられません。ただ半年ほど前から『たまに胸がチクチク痛む』と言っていたんです。あれが前兆だったと思うと、なんで気づいてあげられなかったんだろうと悔しくて……」

 奈良県でイラストレーターをしていた多田聡さん(仮名)も働き盛りの41歳で突然死した。今年の7月、朝から頭痛がヒドかった多田さんは、気にせずに仕事の打ち合わせに。帰宅しても頭痛はおさまらず、ゆっくりと風呂に入り、妻にマッサージをしてもらった。「う~ん、う~ん」と唸るも痛みはヒドくなるばかり。そして21時にトイレに行ったきり、30分以上出てこない。妻が様子を見に行ったときには、すでにトイレで亡くなっていたという。死因は「くも膜下出血」。多田さんが亡くなった日に打ち合わせをした方に、当日の様子を聞いた。

「打ち合わせのとき『ちょっと頭が痛いんですよ』と言っていましたが、意識もしっかりしていたので疲れてるんだろうと思っていました。まさかこんなことになるなんて……。ただ、以前から頭痛には悩まされていたみたいで、あれは前兆だったんですかね」

 吉本さんや多田さんのような例は特別なケースではない。そして、どうやら早すぎる死には、生活習慣や働き方、性格など、遺族や近しい友人だけが感じる共通項があるようだ。そして、そこには不慮の事故や突然の大病を未然に防ぐ“何か”がきっとあるはずだ。


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─情報元:日刊SPA!サイト様─