2014年1月20日月曜日

上手く青信号に当たるようにアシストしてくれるアウディの最新システムを体験!




1月7~10日に米ラスベガスで開催された世界最大級の家電イベント、国際家電見本市(CES)アウディの運転支援システム「Traffic Light Assist」(トラフィック・ライト・アシスト、略してTLA)を体験してきたので早速レポートしよう。

今回のCESではアウディ「A7」に搭載された自動運転システムの性能の高さにも驚かされたが、TLAはそれにも引けを取らない優れた技術だ。TLAは、上手く青信号に当たるように、次の信号が変わるタイミング予測しドライバーに知らせるというもの。信号の変化をとらえるのにカメラは一切必要とせず、その代わりに、オンボードの無線LANを介して予測データをリアルタイムで車載ナビゲーションユニットに送信するという仕組みになっている。走行エリアから提供される交通信号パターンのデータと車の動きを分析して、信号の変わるタイミングを正確に予測できるそうだ。

センターディスプレイに信号機のアイコンと、信号が赤から青に変わるまでの秒数をカウントダウンするタイマーが表示される。車線変更をした場合、予測を修正してくれる機能も備わっており、試乗時に直進車線から左折車線に進路を変更してみたところ、ほぼ瞬時に反応した。更に、TLAは既存のスタートストップシステム(アイドリングストップ機構)と連動しており、信号が青に変わるタイミングを見計らってエンジンを再始動させることも可能とのことだが、まさに至れり尽くせりといった感じだ。

ところで今回の試乗は、TLAを搭載した「A6」でラスベガス・ストリップと呼ばれる区域周辺にて行われた。TLAはほぼ完璧に作動していたが、たった1度だけ問題があった。ドライバー交代のためにカジノのドライブウェイに車を寄せた時、ナビシステムの現在位置が隣接する道路上を示していのだ。とはいえ、これはナビ自体の問題であって、TLAのものではない。

アウディによると、TLAはまだ試用段階とのことだが、CESに出展するためにラスベガスでテストを行ってきた他、ドイツのインゴルシュタットとベルリン、イタリアのベローナでもテストを重ねてきたそうだ。なお、この試用版は、A6のCPUにパッチを当てる程度でソフトを導入できるそうだが、TLAを実用化するとなると、世界中の都市の信号に対応できるようにしなくてはいけないという大きな課題がある。同社は現在この問題に取り組んでいるとのことなので、引き続き注目したい。

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─情報元:Autoblog 日本版サイト様─