ネットの普及で増えている?心気症とは
調べたいことがある時にいつでも検索できるインターネットは本当に便利ですね。ネットの普及の影響か、「グーグル病」「サイバー心気症」といった言葉も登場してしまいました。
これらの言葉は、体調の気になる人が自分でインターネットを使って症状を調べているうちに自分は重病にかかっているのではないかと思い込んでしまう現象を意味しているんですよ。
「心気症」とはインターネットが普及する前からあった用語で、体の機能に問題はないのに重病にかかっているのだと思い込んで不安にかられる、一種のこころの病気のことです。
こんな人が心気症に
心気症にかかりやすいのは次のような人と言われています。
- 物事に敏感
- 真面目
- 神経質
- プライドが高い
自分の体の調子を気にすることが多く思い込みが強い性格が、心気症を引き起こしやすくしていると考えられています。
どんな時に起こりやすい?
その人の性格に加えて、以前大病をした経験があったり、世間で病気が流行した時などに病気に関する関心が高まり、自分の症状が重病なのではないかと気になって仕方がなくなってしまうことがあります。
またストレスが強く欲求が満たされない時にも、そのストレスを体の不調に置き換えて考えてしまい、心気症を起こす場合もあります。
こんな症状があったら要注意
本人に心気症の自覚はないのですが
- ネットの情報から自己判断で病名を決めつけて医師に治すよう訴える
- 病院の検査で異常がないのに重い病気だと疑ったまま
- 病院の検査結果に納得がいかず病院を転々とする
- 吐き気や腹痛などの体調不良を伴うようになる
- 訴えがしつこいので周囲の人に辟易されている
といった特徴がみられます。
体の機能に異常がない場合には体の病気を治す診察科に行っても治すことができません。心気症はこころの病気になるので心療内科や精神科の専門治療を受けることが適切になります。
どんなことに気をつければ良いか
自分で病気の情報を調べる際には、見つかった情報はあくまでも参考程度として受け止め、勝手に自分に病名を与えてしまわないことです。ネットの情報は見た人に重い病気だとあおる目的のものではありません。使い方を間違えないようにしたいですね。
普段から信頼できるかかりつけの医師を作っておきましょう。相手が信頼できる医師ならば、これは病気ではなくメンタル的なものだという説明も聞き入れやすいのではないでしょうか。
周囲の人の対応も重要です。心気症の人は周囲の人に体調不良の訴えを聞き入れてもらえないことが多く、そのことが心気症の症状を余計にエスカレートさせてしまいやすいものです。
家族など周囲の人は心気症の人の訴えを無視するのではなく、話を聞いてあげた上でほかの話題に気を向けさせるなどして病気から関心をそらすようにしてあげるのがのぞましいです。
体調に気を使うことは良いことなのですが、ちょっと過敏になっていると自覚された方は気をつけましょう。また自分は病気なのでは、と気になって仕方ない場合にはカウンセリングを受けてみることもおすすめします。
http://health-to-you.jp/psychosis/sinkisyounariyasui2529/
─情報元:健康生活サイト様─