2014年4月4日金曜日

顔の“できもの”には要注意!めんちょうの原因となる病気と対処法

夏の暑さで汗ばむ季節になると、皮膚に関する病気が多くなります。その一つに“めんちょう”があります。地域によっては違う呼び方をする場合もあるそうですが、めんちょうとは顔の眉間から鼻や口の周辺にできる“おでき”のことです。
ちょうど片手で鼻から口を覆うようにした時に手で隠れる部位にあたります。めんちょうは時として隠れている病気のサインであったり、めんちょうが悪化することで思ってもみない病気にかかることもあるので注意が必要です。

めんちょうとの正体とは?

皮膚の毛穴などに汗や細菌が入り炎症を起こすことを全般的に“おでき”といいます。おできは炎症や化膿の状態によって、“毛包炎”、“せつ”、“よう”と呼び方が変わります。めんちょうは、おできが炎症して化膿した“せつ”の1つです。

めんちょうが危険と言われる理由

めんちょうができる部分は他と比べて皮膚が薄いため、細菌が増殖して皮膚の下へ入りやすく、そこにある静脈叢に感染すると、頭蓋骨や脳へ細菌が回り髄膜炎などの大きな病気につながることが多いのです。
また、めんちょうは1か所だけでなく、血管などを通して他の部分に転移することがあります。これを放っておくと、感染が全身に広がり骨髄炎を起こしたり、高熱が出て脳炎を起こすこともあるので注意が必要です。

めんちょうができやすい人が持つ病気とは?

めんちょうは、体の抵抗力が弱い人に起こりやすく、特に、糖尿病やその予備軍と言われる人に発症するリスクが高い症状です。
もし、頻繁にめんちょうができる場合や、症状が治りにくいという心当たりがある人は、それが糖尿病のサインであるかもしれません。糖尿病は、ほとんど自覚症状がないので、こうしたサインを見逃さずに、専門医を受診することをお奨めします。

めんちょうの対処法

もし、めんちょうができてしまった場合は、絶対に手で触らないことです。細菌が付いた手であちこち触ることで菌が移ってしまいます。また、目には見えませんが手には様々な細菌が付いているので、その細菌が患部に感染し症状がさらに悪化してしまいます。
めんちょうができた時には、良く手洗いをした上で、水で細菌を洗い流すように顔全体を洗うようにして下さい。通常の石鹸に含まれる成分が患部を刺激して炎症が起こることもあるので、肌への刺激が少ない弱酸性の石鹸を使うことをお奨めします。
石鹸で洗った後は、真水で石鹸の成分をしっかり落として下さい。できれば、1日2~3回、丁寧に洗顔するようにしましょう。その後、消毒液などで消毒します。絆創膏などを貼っても良いですが、膿が付くのでこまめに取り替えて下さい。
また、顔に傷あとなどをつけたくない場合には、「ハイドロコロイド」という素材で作られた最新の絆創膏があります。一般的な絆創膏よりもキズを早くきれいに治すことができますので、こうしたものを利用するのも良いでしょう。ただし、症状によっては使用できない場合がありますので、必ず薬剤師などに相談して下さい。
蒸し暑い日が続きますが、汗をかいたら、その都度顔を洗うことを心掛け、体も常に清潔に保つことが基本ですね。

http://health-to-you.jp/dermatitis/mentyougennintaisyo6550/
─情報元:健康生活サイト様─