2014年5月20日火曜日

学生を食い物にする、“ブラックアルバイト”の実態

就職先だけでなく、アルバイトの現場にも「ブラック企業」の影が忍び寄っている。違法な働き方で学生を使い捨てにするアルバイトが“ブラックアルバイト”と呼ばれ、新たな問題として浮上しているのだ。

 就職先だけでなく、アルバイトの現場にも「ブラック企業」の影が忍び寄っている。若者をターゲットにしたブラック企業が社会問題化する中、違法な働き方で学生を使い捨てにするアルバイトが“ブラックアルバイト”と呼ばれ、新たな問題として浮上している。契約内容と違う過度に責任の重い仕事を押しつけたり、長時間労働をさせたり……。学費の高騰や親からの仕送りも少なくなり、なかなかバイトをやめられない学生が、違法な働き方を強いられ、やがて心身を病む。期待に胸を膨らませ、新生活をスタートさせた学生までもがブラックな職場の餌食になるという、まさに負のスパイラルが広がっているという。ブラック企業を避けようとするあまり、イメージや評判を過度に気にする傾向も年々強まっており、景気の回復を受け雇用情勢は上向き傾向といわれるが、若者たちを取り巻く労働環境には依然、不透明感が漂っている。

学生も被害……ブラック企業のバイト版登場

 「希望を無視してシフトを組まれ、試験前でも休ませてくれない。サービス残業もさせられる」
 「売れ残りの商品を買わされる。連絡メールにすぐに返信しないと、給料が減らされる」
 「初日から先輩のバイトに怒鳴られ、ミスをすると暴力を振るわれる」
 支援団体やインターネット上には、ブラック企業で働く新入社員と同様、劣悪な職場環境で悩む学生からの悲痛な声が寄せられている。
 学生たちを悩ませる「ブラックアルバイト」とは何か。
 労働問題に詳しい井上幸夫弁護士(第二東京弁護士会)によると、特徴的なのは、(1)労働時間に見合った給料を支払わない(2)仕事のミスに罰金を科す(3)上司が怒鳴ったり暴力を振るったりする(4)最初の契約に反して、授業や試験に支障が出るような働かせ方やシフトを命じ、長時間働かせる-の4点で、このうち1つでも該当すればブラックアルバイトだと考えてよい、という。
 井上弁護士は「学費が高くなり、生活苦でバイトをせざるを得ないケースや、上司から『辞めたら約束違反で罰金を取るぞ』といわれたことを本気で信じるケースがあり、すぐに辞めることができない若者が多い」と指摘する。バイトに重要な仕事を任せるところも多く、責任感が強くまじめな若者ほど簡単に辞めることができない状況に陥っているそうだ。
yd_black.jpgブラック企業対策プロジェクトが製作した冊子。企業の募集要項で注意するポイントなどを解説している。ブラック企業の問題はすでに認知されているが、新たにアルバイト学生を食い物にする「ブラックアルバイト」という言葉も使われ始めている

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─情報元:誠 Biz.IDサイト様─