睡眠は大事だ。人間は睡眠を取らないと死んでしまう。それは誰でも知っていることだが、未だに「3時間しか寝てないんだ」と自慢げに言う人がいる。
寝る時間を削って仕事している、と愚痴だか不幸自慢だか分からないことを話す人が少なくない。そして、残念だがそのような人は大体、仕事ができない人だろう。
仕事ができる人は、むしろ十分な睡眠時間を大事にしている
仕事ができる人というのは、コアタイムにきっちり集中し、業務時間内にきっちり仕事を終わらせることができる。無駄な残業をしない人も多い。彼らの多くは、おそらく自分に合った睡眠時間をしっかり確保していることだろう。何故か?きっちり睡眠をとらないことには、生産性が上がらないことを理解しているからだ。
逆から説明すると、睡眠時間をしっかりと確保できないと、集中しようとしてもなかなか集中できない。眠かったり、ぼーっとしている時間が増え、デスクに向かっていてもだらだらと仕事をしているつもりになっていたり、何度も同じことを繰り返してしまったりする。集中力が続かなかったり、注意力が散漫になるせいで、ミスが増え、余計な仕事も増える。
結果、終わらない仕事の為に残業になり、家に帰る時間が遅くなり、就寝時間も遅くなり、睡眠時間が短くなる。そして次の日の仕事に集中できず、の悪循環である。仕事ができる人というのは、それを意識的にせよ無意識にせよ、分かっているのである。
仕事に集中する為の睡眠
人によって個人差はあれど、大部分の人にとって必要な睡眠時間は7時間前後と言われている。社会人には何故か睡眠時間4、5時間のショートスリーパーが羨ましがられる風潮があるが、ショートスリーパーとかロングスリーパーというのは、なろうとしてなれるものではない。
自分では4時間睡眠で大丈夫と思ったとしても、本当のところは無理やりで、集中力の欠如や視覚的な注意力に支障をきたしているという。
やはり仕事をしっかりこなす為には、十分な睡眠をとることが必要不可欠だ。一流のアスリートだって睡眠を大事にしているのに、肉体労働をしていないからといって睡眠を疎かにしていいわけがない。
実際、睡眠を要するのは身体よりも、脳の方が圧倒的なのだ。オフィスワークなら少なからず頭を使っているのだろう。仕事ができる人ほど脳を使っていると考えれば、睡眠時間がより多く必要、ということになる。
睡眠を十分とっているから仕事ができるのか、仕事ができるから睡眠を大事にしているか、を考えると卵が先か鶏が先かといった堂々巡りになりそうなのでやめておくが、良い仕事をしたいなら、十分な睡眠は必要だと言う事だ。
忙しくてどうしても十分な睡眠時間を確保できない?
いくら睡眠が大事とはいえ、7時間も寝るのは物理的に不可能、という人もいるかもしれない。納期直前は、家に帰るのすら大変なんて人もいるくらいだ。あまりお勧めはしないが、仕方がない場合には4時間半を目安に睡眠時間をとっていただきたい。
というのも、仕事をきちんとこなす上で、最低限必要なのがこの4時間半だという。睡眠は90分周期が良いというのは既に広く知られていることだが、3時間ではやはりというか、いくらなんでも無理がある。1日や2日ならともかく、いずれどこかにガタがくる。
ということで、限界まで睡眠時間を削るなら、4時間半。ただし、平日毎日4時間半の睡眠をとるなら、休日最低でも1日は、7時間半は睡眠をとる必要があるそうだ。寝だめはできない、というのは既に有名な話だが、睡眠不足を返上するのが、週末の睡眠だというわけだ。
また、昼寝というか仮眠もお勧めだ。昼食後に15分から20分ほどの浅い睡眠をとることで、午後の仕事の集中度合いが変わってくるだろう。
基本的には7時間前後の睡眠をしっかりとり、仕事に打ち込んでほしいものだが、帰宅時間や出社時間の関係でどうしても睡眠時間が確保できない場合は、上記のように補っていただければと思う。
http://job-ly.jp/knowhow/suiminn0525/
─情報元:JOBLY [ジョブリー]サイト様─