アルナイ論争
ある通販サイトの運営会社にお客から電話がはいります。
商品番号を聞いた担当者が、データベースで照合すると1,180円に間違いありません。ですが、その旨を伝えてもお客は納得しません。なぜなら980円とサイト上には表示されているからです。現場ではよく耳にする話で、私はこれを「アルナイ論争」と名付けています。客はアルと主張し、店はナイと反論する、あるいはその反対です。
往々にして、どちらも正しいというのが論争の結論です。通販システムの大半はデータベース構造になっており、そこに記された商品情報をもとに会計処理されます。だから店が主張する1,180円は事実です。一方、980円がサイト上に表示されているのも事実です。
両者の食い違いが生まれた理由は「画像」です。お客が見ていたのは、キャンペーン画像(バナー)に書かれた特別価格980円の表示だったのです。
増税時のパニック
現場レベルではよくある話で、キャンペーン終了に合わせてデータベースを更新したものの、画像を更新し忘れていたというものです。もちろん、画像管理とキャンペーンの行程管理をしっかりしていれば防げるトラブルですが、そう完璧にできればだれも苦労などしません。この4月の消費増税の舞台裏で、同様のドタバタ劇があったと耳にします。
今や文字や価格の「画像化」は当たり前です。当然のように価格を含めた画像も量産されています。増税直前となり、何パターンも「税込み価格」を含めた画像を表示していたサイトでは、このすべての更新に追われ、作業予定の大幅な変更を余儀なくされていました。そのとき、何より手間どったのは「価格入り画像」の「捜索」です。
HTMLのファイル管理を構造化していれば、画像は「images」などのフォルダに集約されているものです。しかし、この画像ファイルをすべて開いて確認する不毛な作業は、現場の労働意欲を減退させます。あるいは、サイト上に表示されている状態で目視確認するなら、全面リニューアルなみのチェックが要求されるからです。
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─情報元: Web担当者Forumサイト様─