2014年6月4日水曜日

治療で“カエル生食”続け死亡、怪しい民間療法の犠牲となる人々。

糖尿病は現代の医学技術や薬では完治させることができないと言われているが、世界を見渡せば多くの人が糖尿病に悩まされているのもまた事実だ。中国でも糖尿病患者は急増しており、対策が緊急課題となっている。そうした中、藁をもつかむ思いで民間療法に手を出す患者も増えており、中国の医師が警鐘を鳴らしているという。 

中国紙揚子晩報などによると、半年ほど前、糖尿病治療にかかっていた54歳の林さん(仮名)は、友人から「毎日1杯自分の尿を飲めば糖尿病を根治できる」と言われて実践。“毒をもって毒を制す”と張り切って望んだものの、1か月もしないうちに体調が悪化、糖尿病の合併症のひとつである足潰瘍にかかってしまった。結局、それまでは順調だった治療がかえって長引くことになってしまったそうだ。

3年ほど糖尿病に悩まされていた50代の劉さんは、病院で薬を処方されて血糖値の制御はうまくいっていたものの、合併症は完治せず。そこで友人から伝え聞いた民間療法のひとつである“トノサマガエル食”を実践。2か月ほどトノサマガエルを生で食べ続けた結果、めまいとともにひどい頭痛に悩まされるようになり、不幸にもそのまま亡くなってしまった。そのとき、劉さんの身体は寄生虫だらけになっていたという。

こうしたケースを取り上げながら、東莞同済光華医院内一科の李玉鐘主任医師は「糖尿病を根治することは難しい。しかし、多くの民間療法が『糖尿病を根治できる』などと謳っており、犠牲になる人が後を絶たない」と警笛を鳴らす。民間療法とともに、“糖尿病に効く”などと謳っている健康食品の類も眉唾物が多く、「利用には注意が必要」と述べている。 


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