耳たぶに手を伸ばして、ふと小さな<しこり>を見つけた事はありますか?このしこりは良性の腫瘍である<粉瘤(アテローム)>であり、放っておいても健康に害はありません。ただし、痛風の前兆としてできる可能性もあり、一口に無害とは言い切れないケースも存在します。
耳たぶのしこり、正体は無害な<粉瘤>だった
耳たぶにできたしこりの多くは粉瘤と呼ばれる老廃物の塊で、本来であれば剥がれ落ちたりする皮脂などが皮膚の下に溜まってしまう事が原因です。
何かのはずみでしこりに傷がつくと悪臭を伴う老廃物が飛び出す事はありますが、基本的には健康に害のない良性の腫瘍として扱われています。
痛みもなく気にしなければ問題は殆どありませんが、自分で粉瘤を治療しようとして傷をつけたり、不潔な環境にさらされると細菌感染をおこす可能性があります。
感染をおこすと赤く腫れ上がり、強い痛みを伴うため、悪化した際には必ず皮膚科で治療を受けるようにしましょう。
痛風の前兆である可能性も!?足の親指が痛い人は要注意
基本的には無害な粉瘤ですが、場合によっては痛風の前兆として現れているケースもあります。痛風とは血中の尿酸がうまく排出できなくなる代謝の病気で、結晶化した尿酸の成分が皮膚組織に沈着し、しこりをつくる事が良くあると言われます。
特に顔の耳、耳たぶにできやすいため粉瘤と見間違う場合があり、知らずに放置していて症状が悪化していた・・・というケースが稀ながら存在します。
この場合は耳たぶだけでなく体中いたる所にしこりが確認されますので、よほど無頓着でない限りは異変に気付ける場合が多いのですが、粉瘤ができやすい人は「いつもの事」と思わず、一度受診してみると良いでしょう。
粉瘤と痛風のしこりはどう見分ければ良いのか?これについては、<足の親指の付け根>を指で押してみて、強い痛みがあるかどうかで判別する事が可能です。痛風の初期症状では足の親指に痛みが発生する事が多く、「もしかして・・・」と思った方は一度チェックしてみましょう。
痛風は文字通り、風にふかれただけで強い痛みを覚える恐ろしい病です。万が一初期症状に気がついたら一刻も早く治療を受け、早期回復に努めましょう。
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─情報元:健康生活サイト様─