異動や転職で新しい環境に移り、この人とは合わない、この上司とはうまくやっていける自信がない――と悩む人も多いのでは。今回は相手の性格や考え方を把握し、コミュニケーションをスムーズに行うメソッドを紹介します。
自分の上司とうまくやれている、という自信はありますか?
企業に勤めていれば、必ず上司に自分の仕事を評価されます。上司が、部下に対する心象や気分に左右されずに判断を下せるなら問題はありませんが、上司だって人間。いつでも公平な判断を下せるとは限りません。だからこそ、上司とはよい関係を保ちたいものです。
部署異動や転職などで新しい環境になって数カ月、「上司の人となりが分かってきたけど、何か“めんどくさい人”だな」――そんなことを思っている人もいるのでは。今回は、上司とのうまい付き合い方を考えましょう。
いわゆる「めんどくさい上司」はどんな人でしょうか。話を聞かない、一人で突っ走る、威圧的な物言いをする、はっきりと決めてくれない、事細かに干渉する……など、例を挙げればキリがありませんが、そもそも、なぜ“めんどくさい”と思うのでしょうか。
答えは簡単。相手が自分とは異なる性格だからです。コミュニケーションの取り方や、仕事の進め方、考え方など、自分と違うものに触れると人は戸惑います。自分と近い性格の人には親しみを感じ、自分とまったく考え方が異なる人に対して「この人は自分と合わない!」と感じた経験は、誰しもあるでしょう。こうした“摩擦”を避けるには、相手の性格を把握することが重要になります。
相手の価値観を見抜くソーシャル・スタイル分析
NLP、ソーシャルスタイル、エニアグラム、エゴグラム……人の性質をタイプで分ける考え方や理論は、世の中に山ほど出回っています。
今回はその中でも比較的分かりやすい“ソーシャルスタイル”を紹介します。ソーシャルスタイルは人の価値観を「自己主張の強さ」と「感情表現の強さ」という2軸で分けて、下記の4タイプのいずれかに当てはめるものです。興味を持った方はWebのテストでも診断できるので、試してみてはいかがでしょう(参照リンク)。
- 自己主張が強い×感情を出す=感覚派(expressive)
- 自己主張が弱い×感情を出す=協調派(amiable)
- 自己主張が強い×感情を出さない=行動派(driver)
- 自己主張が弱い×感情を出さない=思考派(analytical)
もちろん、どのタイプにも優劣はなく、それぞれに長所と短所があります。各々が持っている強みを尊重し合い、いかんなく発揮できるのが望ましいですが、自分と違うタイプと接していると、こうした強みも一転して弱みに見えることがあるのです。例を見てみましょう。
ケースA:行動派上司の場合
行動派上司: 誠くん。A社への営業の進ちょくはどうなってる?
誠(協調派): あ、すみません。昨日の定例会議では例の案件の話題が出なくて……。
行動派上司: 何やってんだよー。そこ詰めないと意味ないだろー。月末には売り上げ集計するんだから。明日までに詰めておけよ。分かった?
誠(協調派): 分かりました……。
誠(協調派): (確かにノルマがあるのは分かるんだけど、締め付けが厳しいんだよな……もうちょっと自由なペースでやらせてほしいんだけどな。めんどくさい)
この行動派上司は、締め切りをきっちりと守り、安定した成果を出すことで知られていますが、その目的・成果主義は、冷徹さや威圧的な物言いにつながり、周囲を萎縮させてしまうこともしばしばあります。協調派でお人好しの誠くんにとっては、特にネガティブに映ってしまったようです。
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http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1407/17/news025.html
─情報元:誠 Biz.IDサイト様─