暑さにも種類があり、同じ気温でも湿度の違いで体感温度も変わると言います。日本には湿度があるので実際の気温よりも体感温度は高くなります。
私はどちらかといえば寒いよりも暑い方が我慢できますし、夏は1年の中で一番好きな季節ですが、やはり蒸し暑い日が続くと体が参っていまい夏バテをします。
夏バテは蒸し暑さで体力を消耗し、さらに食欲も低下させるので、これが原因だと思っていましたが、夏バテの本当の原因は脳にあるそうです。
夏バテは脳の錆びが原因
脳が錆びると言われてもあまりピンときませんが、鉄が錆びるように赤い錆びのようになるのではありません。
脳が錆びるというのは、脳の自律神経がバランスを崩しこれが原因で、活性酸素が過剰に生成されてしまうからです。活性酸素は細胞を傷つけダメージを与え、細胞を破壊してしまう事もあります。
ここに夏の暑さで体力も食欲も低下するという悪条件が加わるので、体には疲労が蓄積され更に活性酸素が増えます。
細胞が活性酸素に傷つけられダメージを負っても、体力があればこれに抵抗できるのですが、夏の暑さが邪魔するので脳の自律神経は正常に機能しなくなり錆びたようになってしまいます。
これが、脳が錆びると言われる理由です。
今まで思っていた夏バテの原因とは少し違いますが、高温多湿、体力や食欲の低下も夏バテを加速させる原因の一つである事は間違いありません。
バテるというのは夏以外にもある事ですが、夏に重なる様々な条件はいつもより自律神経に与えるダメージも大きくなるのです。
活性酸素は紫外線を浴びた時にも量が増えます。これを考えても夏は紫外線も強くなるので活性酸素が増える条件も整ってしまうのです。
脳を錆から守るには?
活性酸素が脳を錆びさせる原因なら、活性酸素をこれ以上増やさないようにし、作らないよう予防する事で対処できます。
ビタミンCやポリフェノールには、高い抗酸化作用があります。抗酸化作用というのは体を酸化させないように守ってくれる作用の事です。つまり抗酸化作用のあるものを摂取すれば、活性酸素も除去できるのです。
食事にはビタミンCやポリフェノールが豊富な果物や野菜を多めに取り入れましょう。
夏は体力の消耗も激しいので、体の疲れを取ることも大切です。これに役立つのはイミダペプチドという成分です。イミダペプチドには高い疲労回復効果が確認されています。
イミダペプチドは鶏の胸肉やマグロに多く含まれています。ビタミンCとの相性もいいので、一緒に摂取すれば相乗効果も期待できます。
鳥の胸肉やマグロなら、あっさり系なので食欲がないときでも食べやすい食材です。大切なのは毎日食べる事です。お酢のクエン酸にも疲労回復効果がありますし、お酢を使うだけで味もあっさりします。鶏肉やマグロはマリネにしても美味しいので食べやすいよう工夫してみましょう。
夏に酢の物を食べるといいと言われているのも理由があるのですね。
クーラーで上手に夏バテ対策を!
意外と見落としがちなのは、クーラーです。蒸し暑い夏にはクーラーの使いすぎも夏バテの原因になると言われていますが、暑い時に無理をしてクーラーを使わずにいると、熱中症になるリスクも高まります。
この場合ポイントになるのは、室外との温度差です。自律神経は激しい温度差でもバランスを崩していまい、活性酸素を増やします。クーラーは使ってもいいので、室外との温度差を自律神経が耐えられると言われている5度以内に調節しましょう。
夜寝るときは扇風機でもいいのですが、なかなか気温が下がらない熱帯夜の場合は、クーラーをタイマーにしているとクーラーが切れた途端、蒸し暑さで目が覚めてしまいます。
これでは安眠を妨げ睡眠不足になるので、十分に疲労回復できません。何度も夜中に起きるよりクーラーの温度を少し高めにしておけば朝までぐっすり眠れます。
クーラーをつけたまま寝ると朝起きたとき調子が悪いという人は、寝具を工夫してみましょう。肌に触れるとヒンヤリと涼しく感じるシーツやタオルケット、枕カバーに変えるだけでもかなり気持ちよく眠れます。寝苦しい夜は氷枕なども使えば、より快適になります。
1日の疲れはできるだけその日に回復して、疲れをため込まない事も大切です。暑い時はシャワーで済ませてしまいますが、週に何日かはぬるめのお湯に浸かって疲れを取りましょう。
夏バテも本当の原因がわかれば、今までよりも上手に対処していけそうですね。
─情報元:健康生活サイト様─