2014年8月11日月曜日

中国名物「臭豆腐」を食べた男性が多臓器不全、汚物の入った水に漬けられていた可能性―中国浙江省

中国浙江省温州市の地方紙、温州商報は7日、中国の名物料理のひとつである「臭豆腐」を食べた同市在住の男性が多臓器不全に陥り、生死の境をさまよったケースを紹介した。臭豆腐は豆腐を発酵させた汁に漬けた食品で、独特の強いにおいがあるが、これが病み付きになると言われている。

男性は52歳。7月のある晩、いつもと同じように自宅付近の屋台で臭豆腐を買って、帰宅後白酒(蒸留酒)を飲みながら食べた。夜11時ごろになって腹が痛みだし、下痢や嘔吐が始まった。一晩我慢したが治らず、翌日、病院に行った。

この時にすでに男性は重度の脱水症状に40度の高熱、血圧低下という危険な状態だった。肺や肝臓、腎臓などの多臓器不全で、1週間、昏睡状態が続いたという。

病因を探った医師は、男性が食べた臭豆腐に、死んだサルモネラ菌などから出る内毒素が大量に含まれていた可能性を指摘。これを食べたことで体がショックを起こしたと考えらえるという。

内毒素を発生する可能性があるサルモネラ菌や大腸菌は糞便に含まれるため、医師は臭豆腐が汚物の入った水に漬けられていた可能性を指摘した。

男性は一命をとりとめたものの治療に1カ月かかり、医療費は15万元(約250万円)と高額だった。「もう臭豆腐は食べない」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140807-00000030-xinhua-cn
XINHUA.JP