ペアルックといえば男女のカップルが同じ絵柄のTシャツを着て、親密さを確認し合うのが一昔前の流行だったが、最近は10代や20代の若い女性が友人同士で、同じ格好をするのが盛り上がっている。
「双子コーデ」と呼ばれていて、まるで双子のように全身を同じファッションで固めて、街やテーマパークに出かける。
「双子コーデをすると気分が上がる」
2014年9月10日、東京・原宿の竹下通りを若い2人組の女性が歩いていた。楽しげに会話する2人の恰好は瓜二つだ。フードとポケットのついたカジュアルなワンピース型のパーカーを着てリュックサックを背負い、足元は白字にストライプの入った靴下に黒いシューズを履いていた。それぞれベースのカラーを赤と青で統一し、リュックサックだけはお互いの色を取り入れて差し色にしている。
話を聞くとどちらも15歳の高校1年生で、文化祭の振替休日を利用して原宿に遊びに来ていた。同じクラスの仲の良い友達同士だという。「双子コーデをすると気分が上がる」とうれしそうに話す。
神奈川県・本厚木の商業施設「ミロード」で買い物をしているときに欲しいと思った服が同じだったので、色違いを買って「双子コーデ」にすることにした。
ワンピース型のパーカーはまったく同じ製品だが、それ以外についてはよく見ると似ているけれど微妙にデザインが違う。お互いの持っている服を把握しているほどの仲で、「あれ着てきてよ」と事前に決めることができたそうだ。
「ファッションがかぶる」ことは嫌じゃないのかと質問すると、「仲が良いから気にならない。でも仲が良くない人と同じ服装はイヤ」と話す。双子コーデによって一体感が感じられて楽しさが倍増するという。
ツイッターに画像をアップして完結
ただし、家の周りなどでおそろいの服装をするのは恥ずかしいと感じるらしく、原宿に出かけるときなど、あくまで「特別なとき」だけのもの。こうした同じ服装で出かけるのは流行しているといい、
「ディズニーランドに行くときは絶対ってぐらい一緒の服を買っていきます。周りも同じ服装で統一した人がいっぱいいる」
ということだった。
同じ服装をすると「写真撮影が楽しくなる」のもポイントだ。撮った写真をアプリで手を加えて、ツイッターに「双子コーデ」と書き込んでアップすると、他の友人がそれを「お気に入り」に登録してくれる。ネット上に思い出の写真を投稿して、反応を得るまでが一連の流れになっている。
ツイッターで「双子コーデ」というワードで検索してみると、次々におそろいのファッションで統一した二人組の写真が表示され、女性同士だけでなく男性同士の組み合わせも散見された。
http://www.j-cast.com/2014/09/13215634.html
─情報元:J-CASTニュースサイト様─