http://www.sankei.com/affairs/news/141107/afr1411070005-n2.html
埼玉県北本市に住む無職の男性(75)が10月、振り込め詐欺犯の男から電話を受け、 県警鴻巣署に連絡して「だまされたふり作戦」に協力しようとしたところ、 同署が「人手不足」を理由に捜査を一方的に断念していたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。同署刑事課員2人は同日、男性に「連絡系統に不手際があり、申し訳なかった」と謝罪した。捜査2課が捜査の経緯について内部調査を進めている。
男性の話などによると、10月14日午前11時15分ごろ、男性方に長男を装う男らから「小切手が入ったかばんをなくしてしまった」 「お父さん、400万円なんとかならない」などと数回電話があった。振り込め詐欺と看破した男性は、 マンションの管理人女性(65)を通じて、近くの同署交番に通報した。
同日午前、交番の男性巡査が男性方を訪問。巡査は署の上司と連絡を取りながら、 男性に受け子を逮捕するため「だまされたふり作戦」をしてもらうよう話を進めていた。
その後、犯人側は東京都内での受け渡しを提案。すると、巡査に指示をしていた同署刑事課の男性警部補から 「事件に関われる警察官の数が不足している。(だまされたふり作戦は)難しい」などと電話で説明を受けたという。
男性が「自宅まで犯人を引っ張り出せればやるのか」と再度確認したが、同署は捜査員の人手不足を理由に、作戦を実施しなかった。
県警は9月、「振り込め詐欺特別対策隊」を設置し、警察署の捜査員が不足した場合には同隊からの派遣が可能だった。
しかし、今回は応援要請や報告はなかった。一方で、県警幹部は「鴻巣署では人員が足りない中でできることを尽くし、 捜査手順に不備はなかったのでは」としている。
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埼玉県北本市に住む無職の男性(75)が10月、振り込め詐欺犯の男から電話を受け、 県警鴻巣署に連絡して「だまされたふり作戦」に協力しようとしたところ、 同署が「人手不足」を理由に捜査を一方的に断念していたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。同署刑事課員2人は同日、男性に「連絡系統に不手際があり、申し訳なかった」と謝罪した。捜査2課が捜査の経緯について内部調査を進めている。
男性の話などによると、10月14日午前11時15分ごろ、男性方に長男を装う男らから「小切手が入ったかばんをなくしてしまった」 「お父さん、400万円なんとかならない」などと数回電話があった。振り込め詐欺と看破した男性は、 マンションの管理人女性(65)を通じて、近くの同署交番に通報した。
同日午前、交番の男性巡査が男性方を訪問。巡査は署の上司と連絡を取りながら、 男性に受け子を逮捕するため「だまされたふり作戦」をしてもらうよう話を進めていた。
その後、犯人側は東京都内での受け渡しを提案。すると、巡査に指示をしていた同署刑事課の男性警部補から 「事件に関われる警察官の数が不足している。(だまされたふり作戦は)難しい」などと電話で説明を受けたという。
男性が「自宅まで犯人を引っ張り出せればやるのか」と再度確認したが、同署は捜査員の人手不足を理由に、作戦を実施しなかった。
県警は9月、「振り込め詐欺特別対策隊」を設置し、警察署の捜査員が不足した場合には同隊からの派遣が可能だった。
しかし、今回は応援要請や報告はなかった。一方で、県警幹部は「鴻巣署では人員が足りない中でできることを尽くし、 捜査手順に不備はなかったのでは」としている。
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