子どものころ、いや大人になってからでもいいのですが、耳の中に指を突っ込んでみたことはありませんか? やったことのある人なら分かると思いますが、指を入れると、「ゴォー」というような何とも言えない音がしますよね。
あれって何なんでしょうか? ちょっと探ってみました。
■耳の中の音? 何の音?
耳の穴に指を入れたときに聞こえる音、あれは一体何の音? と不思議に思ったことはありませんか? 音の性質から、耳や指の中の血液の流れる音なのでは……と考えている人もいると思います。しかしこのとき聞こえている音は、血液の流れる音ではありません。
それじゃあ耳の中の何かが鳴っている音? という疑問もわいてくると思いますが、耳の中が鳴っているわけでもありません。ちょっと意外が気もしますが、このとき聞こえている音は、筋肉が動いている音なのです。
■音が聞こえるメカニズムは……?
筋肉は、細い「筋繊維」が集まってできています。私たちが普段何気なく体を動かしているときも、当然ながら筋線維は活動している状態にあります。その筋線維が動いている音が、耳の中で聞こえている音なのです。
では指の筋肉の音なのか? というと、そうではありません。ちょっと意外な気もしますが、指には「腱(けん)」はあっても筋線維そのものはないのです。指を動かしているのは、手のひらと手の甲、そして前腕にある筋肉になります。
ここで「指の筋肉の音じゃないならどこなの?」 と思う人もいることでしょう。このとき耳の中に聞こえてくる音は、腕の筋線維が収縮しているときに発生する音なのです。普段は聞こえることなどないと思いますが、耳に指を入れることによって、指から外耳道(耳の穴)に音が伝わっているというわけです。
通常、筋肉の存在を感じるのは、ストレッチやトレーニングなど何か体を動かしているときですよね。しかし、「耳の穴に指を突っ込む」というちょっと意外な方法でもその存在を感じられることが判明しました。かなり地味ではありますが、何かの機会にあなたも感じてみてはいかが?
http://woman.mynavi.jp/article/141027-39/─情報元:マイナビウーマンサイト様─